2024年3月31日放送 3:00 - 3:30 テレビ東京

ザ・ドキュメンタリー
家族、だから苦しい 介護するあなたを支えたい

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(オープニング)
オープニング

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(ザ・ドキュメンタリー)
家族、だから苦しい 介護するあなたを支えたい

愛知・春日井市の「てとりんハウス」は、介護に悩む家族の相談に乗るカフェ。相談を受けるのは、てとりん代表で元看護師の岩月万季代さんだ。いま日本の介護は危機を迎えようとしている。要介護・要支援の認定者数が2022年度末で約700万人にのぼり、2040年には約872万人まで膨れ上がるという推計もある。一方で、介護現場の人手不足は深刻で、介護難民が増えれば負担は家族にのしかかる。愛知県内では去年、介護疲れで妻が夫を殺害。妻はうつ病を患い、心中を決意していたという。岩月さんは、病気の後遺症が残る夫の相談に訪れた女性を、同じ後遺症が残るデイサービス利用者に引き合わせた。そんな岩月さん自身も、母親の介護に悩んだ介護者の1人。その経験から約10年前にてとりんハウスをオープンしたが、介護者支援を取り巻く現状は厳しいまま。春日井市でも、要介護者の家族の支援まで手が回らないのが現状だ。

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「てとりんハウス」利用者の平木敬二さんは、要介護5の母親・英子さんの介護を行うため仕事を辞めた。英子さんは、介護生活の中で息子の敬二さんにだけわがままを言い、強く当たるようになったという。国の調査では、要介護5の場合、同居家族で「ほとんど終日」介護をしているという人の割合が6割を超えている。

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全国各地で介護者支援を行う団体による、介護者支援の議論を深めるための集会がオンラインで行われた。去年8月、その支援の難しさを目の当たりした出来事があった。認知症の母親を介護し、千葉県の介護者支援カフェを利用していた50代の女性が自殺したのだ。母親は認知症が一気に悪化し、娘のことを認識できず攻撃的になっていたという。女性が利用していたカフェの代表・布川佐登美さんは女性を救えなかった後悔で、介護の相談に乗ることができなくなった。そこで、岩月さんを含めた介護者支援のネットワークでは、国に介護者を専門で支援する人材の育成や、地域の支援団体への助成を求めている。さらに、岩月さんは介護者同士が支援し合う場所作りを進めている。てとりんカフェでは介護者のつどいが開かれ、そこには平木さんの姿もあった。

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岩月さんは毎年、2月頃に母親から贈られた雛人形を飾る。今でも残るという介護の後悔。だからこそ、相談にくる人たちには少しでも納得のできる家族の時間を過ごしてほしいという。

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(エンディング)
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