- 出演者
- 山中伸弥 タモリ
今回のテーマは“がん克服のカギ”。
オープニング映像。
ある特別な運動プログラムによってがんによる死亡リスクが約30%減少した。アリエル・リュウさんは27歳の時に大腸がんだとわかった。手術でがんを摘出し、抗がん剤治療後に特別な運動プログラムに参加。治療から9年、がんの再発はないという。試験で実施されたのは有酸素運動だった。有酸素運動のプログラムはがんの重要な治療法になると考えられている。
有酸素運動はがんの特効薬。大腸がん患者が運動プログラムを行うと他の種類のがんの発生率も低くなった。大腸がん術後の運動プログラムが欧州のガイドラインで推奨されている。
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- 大腸がん
がんの細胞を移植して調べたところ、運動させたマウスはがんの増殖が抑えられた。運動をするとがんが取り込む糖の量が少なくなっていた。がん克服のカギは兵糧攻め。がんは正常細胞と比べて多い場合は20倍以上の糖を使う。ワールブルグ効果はがん細胞が糖を大量に取り込む性質で、およそ100年前に発見された。がん細胞は糖が足りなくてもたんぱく質から糖を合成できる。週10メッツを目標にすると良い。
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- ニューヨーク・メッツブラタモリ
1つの運動=1メッツは散歩(早歩き)13分、ランニング(9.0km/時)7分など。生活にあわせて週に10個選ぶだけでがん対策につながる。タモリ流運動を続けるコツは2か月3か月やっていると癖になるという。
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- 東北大学
大腸がん、すい臓がん、肝臓がんなどの患者を追跡し死後解剖して調べると、がん細胞は亡くなるまでの3日間で1000倍近くに増加していた。血栓の中にがんの塊があり、臓器が働かなくなり死に至る。がんが怖い理由はがん細胞が血管をつまらせるため。亡くなってすぐに解剖する難しい研究の結果、9割の患者で血栓ができていたことがわかった。血液中のがん細胞や遺伝子を調べてがんを検査する研究も進んでいる。
正常細胞の性質をがん細胞が巧みに変えたり操作することで自身の増殖・浸潤に有利な環境を作っていく。がんに協力する悪玉の線維芽細胞はがん細胞が生きるのに欠かせないアミノ酸を供給したり、免疫細胞や抗がん剤をブロックする。がんは正常細胞を悪玉にして体を蝕む。
悪玉を善玉に戻すことで治療効果が飛躍的に上がる。合成レチノイド投与後、善玉が増加した。レチノイドはビタミンAの一種で従来はがん細胞の性質を変える研究に使われた。レチノイドでがんの周りの細胞の性質を変えることは視点が大きく変わった研究という。がん細胞を標的にする研究から免疫・線維芽細胞などを標的とする研究に広がっている。
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- ノーベル生理学・医学賞本庶佑
がんになる確率は男性は63.3%、女性は50.8%。肺がんと診断された70代の男性は手術で左肺の半分を摘出した。治療後は安静にしない。手術前からリハビリを6日間行った。がんリハビリのポイントは治療前に身体機能を向上させること。がんの治療を受けると身体機能は落ちるという。
治療前のがんリハビリは数年前から広まり始めている。数年前のリハビリは体力の貯金という。入院期間の短縮や合併症のリスク低下、回復が早いと科学的に裏付けられてきた。治療前からリハビリをすることで手術などの後のイメージもつきやすいという。がんの種類や進行度によって手術・薬物・放射線などを組み合わせる。治療を行うには一定の体力が必要で、運動によって副作用が軽減し心理的にも前向きになれ計画的な治療につながる。がんリハビリは今後第4の治療として治療の柱になっていくという。
新型コロナウイルスの感染でがんの再発・悪化のリスクが高まる。休眠がん細胞は活動を停止し増殖しない状態。休眠メカニズムを治療にいかそうという研究が加速している。
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- SARSコロナウイルス2
がんは遺伝子が変化することで起こる病気。遺伝子のコピーミスががんの遺伝子変異を生む。眼けん下垂で切除したがんではないヒトのまぶたの遺伝子を調べると、1/3の細胞にがんの遺伝子変異が見つかった。
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- ウェルカム・サンガー研究所
正常な食道の細胞からがんの遺伝子変異が見つかり70代ではがんの遺伝子変異が7割を占めるケースもあった。1個の受精卵が40兆個にまで細胞分裂して拡大するため、がんの遺伝子変異を持った細胞が必然的に生まれてくることになる。がんの遺伝子変異を持つ細胞は増殖力が強く生き残りやすい。
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- 京都大学
全てのがんで進化が起こり驚くほど多様ながんを生み出す。「生存に有利なものが生き残り子孫を残す」はチャールズ・ダーウィンの言葉。がんという生き物は進化の法則に従う。がんの遺伝子変異を持つ細胞が加齢とともに蓄積。受精して数週間でがんの遺伝子変異が起きる例もあり、70年後に白血病を発症するという。欧米では禁煙が進み、肺がんは減少傾向となっている。
少しの変異ではがん細胞にはならない。遺伝子が変異することは宿命で変異が生命の進化をもたらした。がんの進化が治療を難しくしているが、早期に治療できれば多くのがんは治るという。女性のがん死因の1位は大腸がん。40歳からのがん検診は国が推奨している。
がん克服の道は、体内環境でがんを良性にすること、がんを眠らせておく治療、「がん社会」を変えることなど。
27歳の山口さんは長年がんと戦い続けてきた。最初にがんが見つかったのは17歳の冬。18歳、21歳と再発を経験。人生を変えた人は作業療法士の窪さん。山口さんは自身の闘病生活を糧に理学療法士になった。
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- 白血病
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