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オープニング映像。
9月、カナダ・ユーコン川は冬眠に備えるヒグマが産卵のため遡上するサケを狙う。10月、本格的な冬が到来しユーコン川が凍る。ポリニヤはユーコン川で唯一凍らない水場で川底から水温の高い地下水が湧き出すため凍らないと考えられている。レイクホワイトフィッシュは秋~冬にかけて産卵相手を求めポリニヤに集まる。野生動物研究者・レネ・リバール氏はここでのオオカミの生態に強い関心がありポリミヤから数キロ離れた場所で半年間キャンプする。ポリミヤにはレイクホワイトフィッシュを求めてハクトウワシ、カナダカワウソなどが現れた。
11月、レネ・リバール氏の期待通りオオカミが現れた。オオカミは産卵に夢中なレイクホワイトフィッシュを簡単に捕獲した。レネ・リバール氏は本来は陸上の獲物を狩るオオカミが魚を捕るなんて興味深いと語る。レイクホワイトフィッシュの産卵期は9月~1月で氷がなく絶えず水面から酸素が供給されるポリニヤはレイクホワイトフィッシュの産卵場所には好条件だと言える。16年、ユーコン川近くの炭鉱で5万7000年前のミイラ化したオオカミの子どもが見つかり、主食としていたのがサケであることがわかった。
12月、雪と氷に覆われたユーコン川ではムースやトナカイがトナカイゴケなど限られた食料で冬を耐え凌ぐ。1~2月、しばしば幻日という空気中の氷の粒に太陽の光が反射する現象が見られる。1月、ポリミヤで本来冬眠しているはずのヒグマが現れた。目が不自由なため秋にサケが充分に捕れず冬眠に必要な栄養を蓄えることが出来なかったと考えられる。ヒグマは当てずっぽうに水の中のレイクホワイトフィッシュを探し求めた。
3月、ユーコン川の冬が終わった。次の冬、目が不自由なクマが再び姿を現し、レネ・リバール氏にとってポリミヤのかけがえのなさを改めて実感させる出会いとなった。
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