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きょうの主人公は、肉食恐竜、ティラノサウルス。いま残された化石を調べることで生きていた頃の姿が次第に明らかになってきた。これまでのイメージを一新する驚きの姿とは。ティラノサウルスの強さの秘密を徹底分析。
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- ティラノサウルス
今からおよそ7000万年前の北米大陸に生息していたケツァルコアトルスは翼竜の仲間で、翼を広げると10メートルにもなる。北米大陸にはトリケラトプスやトロオドンなどの様々な恐竜が暮らしていた。恐竜の中で最も強く有名な恐竜がティラノサウルス。全長は13メートルで肉食。ティラノサウルス以前、トカゲなどと同じ爬虫類の仲間と考えられ前進をうろこで覆われていたと考えられていた。しかし現在、ティラノサウルスは毛むくじゃらだったのではないかという重要な証拠がみつかった。ティラノサウルスの仲間の恐竜、ユウティラヌスの化石が見つかり、しっぽのそばに羽毛のあとがあった。この発見により、同じ仲間のティラノサウルスも羽毛を生やしていたと考えられる。さらに鳥の親戚関係だということが分かった。体から出る熱を逃さないために羽毛を生やしていて気温が低いときも高い運動能力を発揮できたという。
ティラノサウルの口に驚異的なパワーが備わっていたことも分かってきた。ワニは現代の動物の中で頭の構造がティラノサウルに最も近いとされている。小型の圧力計を用意しワニの噛む力を測定した。結果は約1トンだった。このデータを元にティラノサウルスの噛む力をシミュレーションした。その結果噛む力は8トンであった。工業用のプレス機にティラノサウルスの牙に見立てた金属を取り付け8トンの力で様々なものを噛み、どうなるのかを実験した。自動車の扉はいとも簡単に貫通してしまった。
最近、ティラノサウルスの頭を調べた所、脳の一部が巨大化していたことが分かった。強大化していた部分は嗅球と呼ばれる部分で匂いを感じ取る役割がある。ティラノサウルスは抜群の嗅覚を元に狩りをしていたと考えられる。全身が羽毛に覆われているティラノサウルスは気温が下がる夜でも動き回ることができ、嗅覚で獲物の匂いを感じ取っていた。ティタノサウルスは規格外の能力を秘めた超肉食恐竜だった。
日本からも恐竜の化石が見つかっている。北海道・むかわ町では日本初の完全な全身骨格と期待されるハドロサウルスの仲間の化石が見つかった。これまでに全国20カ所以上から、様々な恐竜の化石が見つかっている。2016年には群馬で肉食恐竜の歯が見つかった。兵庫・丹波市では日本史上最大級の丹波竜の化石が見つかった。
恐竜研究の世界的な権威のフィリップ・カリー博士はカナダの荒野で発掘調査をしてきた。そこで新しい仮説を生み出す発見をした。それはティラノサウルスの仲間、アルバートサウルスの集団化石の発見。1箇所から10頭以上がまとまって見つかった。世界中でこういう化石が見つかっており、ティラノサウルスは群れで生きていた可能性が高いという。この群れこそがティラノサウルスの強さの秘密だという。フィリップ・カリー博士はティラノサウルスはライオンのように共同で役割分担をして獲物を襲っていたと考えているという。カリー博士は子供と大人の体型のに目をつけ、細身で足の早い子供と体格のよい大人との組み合わせで、子どもが獲物を噛む力の強い大人のところへ追い立てて効率的に獲物を仕留めていたのではないかと考えているという。その狩りの様子をCGで紹介した。ティラノサウルスの赤ちゃんの体調は数メートルほど。群れで過ごしていたティラノサウルスは赤ちゃんに捕らえた獲物を与えたり子育てまでもしていたと考える研究者もいるという。
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