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オープニング映像。
知床半島、豊かな森と海がつながるこの場所には数百頭のヒグマが生息している。雑食で植物や動物を幅広く食べる。知床には豊富な食べ物があり、森には多くの木の実や果実、夏の終わりから川に遡上してくるマスやサケなど豊かな恵みがヒグマの楽園を支えてきた。しかし、この楽園に異変が起きている。ヒグマは穴を掘りコエゾゼミの幼虫を食べている。ヒグマがセミの幼虫を食べるという異変は世界でも初めて確認された行動だった。エゾシカが増加し、草原はエゾシカもヒグマも食べない植物だらけになった。セミを掘るのはほぼメスという。
天塩研究林でヒグマ研究に情熱を捧げる若者たちがいる。北大ヒグマ研究グループは1970年設立。かけ声を出し、夕方は調査しない。ヒグマの秋の食べ物は2015年~2024年はデントコーンが多かった。
2025年7月、岩場を歩いているヒグマに出会った。まだ若いメスで随分と痩せていた。夏は食べ物の乏しい季節で、ヨコエビの仲間を食べていた。魚の群れを飛び込んで捕らえようとしたが捕まえられなかった。流れ着いたイルカの死骸はめったにないご馳走、これならお腹を満たせる。しかし体の大きなヒグマに追い払われてしまった。海に入ると岩山の上に登った。岩山は海鳥の営巣地で、卵やヒナが目当てだった。海鳥を狙うこうした行動はかつては見られなかった。
2025年9月、待ちわびた実りの秋。ところがこの年はカラフトマスの姿がほとんど見当たらなかった。温暖化で海水温が上昇したため、冷たい水を好むカラフトマスは生息域を北上させてしまったと考えられる。春に産んだばかりの3頭の子グマを育てていたヒグマは食べ物を求めて海岸線をさまよい歩いたとみられている。ここ数年食糧難のため、さまよい歩き人里で駆除されるヒグマが後を絶たない。2025年10月、サケを捕まえた。冬ごもり前の貴重な栄養源、ヒグマたちが待ちに待った秋の恵み。サケも海水温の上昇などにより数を減らしている。
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