2024年6月7日放送 19:57 - 20:42 NHK総合

チコちゃんに叱られる!
▽横断歩道の不思議▽“韻を踏む”とは▽学ランの謎

出演者
塚原愛 岡村隆史 遠藤憲一 福田麻貴(3時のヒロイン) 
(オープニング)
オープニングトーク

遠藤憲一は最近我が家に迎えた保護犬が自分の言うことだけ聞いてくれないという。犬種はプードル、どんどん大きくなり、ソファでは肩を組めるほどだと話した。一方、3時のヒロイン・福田麻貴はパネラーの人と喧嘩のようなことをしたら、パネラーの人が泣いてしまい、炎上したと話した。

(チコちゃんに叱られる!)
横断歩道を渡るときに鳥の声が聞こえるのはなぜ?

「横断歩道を渡るときに鳥の声が聞こえるのはなぜ?」という問題。正解は「東西南北が分かりやすいから」。音響信号機は視覚障害者用で3つの役割がある。1つ目は青信号になったことを知らせる。2つ目は渡る地点を知らせる。3つ目は到着地点を正確に知らせる。音にはメロディー式と擬音式の2種類がある。最初に作られたのがメロディー式。「通りゃんせ」「故郷の空」の2曲が使われている。擬音式は鳥の鳴き声。ヒヨコとカッコウの声が使われている。先にメロディー式の信号機が開発されたが、愛知県警から地元の電機メーカーに「親しみやすい『小鳥の声』で」と要望があった。そこで、擬音式が誕生した。しかし、四差路の交差点では8か所で音が鳴るため、混乱するということで東西と南北で位置関係を分かりやすくするためにもう1種類の音が必要になった。議論の結果、南から北に渡るカッコウに決定。しかし、さらに問題が。交差点の横断歩道の縁石はカーブしており、そのカーブ部分を進む方向の手がかりとして使うと交差点の中央に向かって斜めに歩きだしてしまう。当時の音響信号機は渡る地点と到着地点で同じ音を同時に鳴らしていたため、到着地点の音が打ち消されていた。そこで生み出されたのが同種鳴き交わし方式。渡る地点と到着地点で同じ音を交互に鳴らし、音が打ち消されないようにすることで進む方向を分かりやすくしたシステム。しかし、これにも問題が。横断歩道を歩いていくと真ん中で前後の音量が同じになり、方向を見失ってしまう。そこで音の種類を増やして進む方向を判別できるように考えられたのが異種鳴き交わし方式。渡る地点がピヨピヨなら、到着地点はピヨというように流す音の種類を変え、その音を交互に鳴らすというシステム。このように音の種類を増やしたことにより、東西南北が分かりやすくなった。メロディー式は連続音のため、異種鳴き交わし方式ができない。2003年にメロディー式の新規設置を取りやめにした。今では日本国内の99%が異種鳴き交わし方式だという。ほぼ全盲の漫談家・濱田祐太郎は鳥の鳴き声は街中の雑音に紛れるといい、野太いおじさんの声に変えたら渡りやすくなるのではと話した。検証した結果、渡りやすくなったという。さらに「お帰りなさいませご主人様!きゅんきゅん!」というフレーズに変えた結果、一番渡りやすかったと話した。長いフレーズは音の場所を認識できる時間があるという。

キーワード
カッコウヒヨコ愛知県警察故郷の空渋谷駅前交差点渋谷(東京)通りゃんせ
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(チコちゃんに叱られる!)
韻を踏むと気持ちいいのはなぜ?

「韻を踏むと気持ちいいのはなぜ?」という問題。正解は「リズムと驚きを同時に味わえるから」。韻を踏むとは似た響きの音を繰り返すこと。韻には脚韻と頭韻の2種類がある。脚韻とは言葉のおしりの母音を揃えること。頭韻は言葉の頭で繰り返す韻。日本最古の歌集「万葉集」でも韻が使われている。毎年掲げられる都道府県のキャッチコピーでも使われている。韻から生まれるリズムが人々を気持ち良くさせる要因だという。また、制約から生まれる驚きも要因のひとつ。多くの制約を乗り越えた韻はスポーツのスーパープレーを見たときのような、驚き・達成感を感じさせてくれる。そこで韻を踏んだときの脳波を調べた。解析の結果、韻を踏んだとき、幸福感・集中力・リラックスに関係するα波が大きくなっていた。ラッパーの脳も調べたところ、韻を踏んでいるときはリラックスしていた。リラックス状態になることで脳全体が働くため、脳全体から言葉を引き出せることが分かった。

キーワード
HabitLUCKYSEKAI NO OWARIYOASOBIアイドル万葉集上杉鷹山俺ら東京さ行ぐだ吉幾三天武天皇明治大学東京ブギウギ東京都福島県笠置シヅ子茨城県
休憩中のコーナー
3時のヒロイン・福田麻貴さんは続いた習慣がないらしい・・・

福田麻貴は相方2人が異常に怠惰だから自分がしっかりして見えると話した。一方で人生で続いた習慣がないと相談。続けたい習慣は神棚のお皿に毎日水を入れることだが、蒸発するまで替えないという。チコちゃんは中身が見えるコップにすればいいと話した。

(チコちゃんに叱られる!)
学ランの「ラン」ってなに?

「学ランの『ラン』ってなに?」という問題。正解は「オランダの『ラン』」。学ランの原型は江戸時代にオランダから伝わった軍服。江戸時代、日本はオランダと貿易していた。オランダから伝わった洋服は全て蘭服と呼ばれていた。明治時代、オランダの軍服を参考に学生用の蘭服が誕生。学生用の蘭服を略して学ランと呼んだ。なぜ帝国大学で学ランが採用されたのか。専門家によると、日本初の国立大学でエリートというイメージから、これまでの和服ではなく、西洋の軍服をモデルにした学ランが採用されたという。大正時代初期には学ランは全国の学校へ広がった。また、なぜ黒色なのか。軍服が登場したのは17世紀のスウェーデン、当時は黄色で派手だった。同時期のイギリスの軍服は赤、フランスは明るい青。17世紀の砲弾は煙が多かったため、味方がどこにいるのか分からなくなるため、目立つ軍服を着用していた。軍服の色を決めるもう1つの理由が染料。軍服は一度に大量の服を染めるため、安価で入手しやすい染料の色になることが多かった。18世紀になると、イギリスの海軍が紺の軍服を採用。当時、イギリスがインドを支配し、インドでは紺色のインディゴ染料が入手しやすかったため、紺色になった。また、鉄砲の精度も上がり、火薬の煙が少なくなった。そのため、敵に見つかりにくい紺色になっていった。紺から黒に変わる出来事が18世紀後半から19世紀にかけてイギリスで起こった産業革命。イギリス海軍で石炭を使う蒸気船が登場。石炭を扱う兵士たちの軍服は汚れが目立たない黒へと変わった。幕末、長崎県のグラバー邸で知られるトーマス・グラバーが黒の軍服生地を輸入。その後、新政府軍も黒い軍服を採用した。イギリスの産業革命がなければ、学ランは黒になっていない。

キーワード
オランダカイガラムシトーマス・ブレーク・グラバー帝国大学新橋(東京)東京大学産業革命
(告知)
エンジェルフライト

遠藤憲一が「エンジェルフライト」の番組宣伝を行った。

ひだまりの縁側で・・・
奇跡の瞬間写真 大公開スペシャル!!第2弾

4年に一度の2月29日2時29分29秒の写真を募集した。応募総数は79通。岡村隆史とチコちゃんが2月29日2時29分29秒の写真を紹介した。おたよりはNHK「チコちゃんに叱られる」係宛て、動画は番組公式ホームページへ。

キーワード
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(エンディング)
次回予告

「チコちゃんに叱られる!」の次回予告。

エンディング

エンディング映像。

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