2024年2月3日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2024
「世界一きれいな言葉」

出演者
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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

今回は…

北海道美瑛町に住む春日晴樹さん(41)・史恵さん(38)夫妻は耳が聞こえない「ろう者」。子ども2人は耳が聞こえる。晴樹さんは生まれつき耳が聞こえない。史恵さんは1歳の時に高熱で片耳が聞こえなくなり、もう片方も10歳から聴力が落ち始めて聞こえなくなった。手話という言葉で会話する春日さん一家を取材した。

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美瑛町(北海道)
(テレメンタリー2024)
世界一きれいな言葉

耳が聞こえない春日晴樹さんの家には光る物がたくさんある。目で見て分かることが大切だという。東京にある「明晴学園」は全ての授業を手話で行う私立のろう学校。この学校で使っている「日本手話」は日本語とは異なる文法を持つ独自の言語。日本には大きく分けて「日本手話」と「日本語対応手話」の2種類の手話があるとされる。日本手話はろう者の中で自然生まれた視覚言語で日本語対応手話よりも動作が少なく表現が簡潔。算数や社会など難しい教科内容は日本語対応手話では理解が難しいという。

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品川区(東京)明晴学園美瑛町(北海道)

晴樹さんは自宅の一室を貸し出す民泊を経営。聞こえる人との会話は口の動きを読み取る「口話」で行う。晴樹さんは耳が聞こえない両親のもとで育った。3人きょうだいの長男で弟・妹は耳が聞こえる。4歳から8歳まで通っていたろう学校では日本語の厳しい訓練が繰り返された。1933年から1990年代にかけて、ろう学校では手話が禁止され口話による教育が進められた。小学4年の時にろう学校から地元の学校に転校した。聞こえる人との交流が必要だと感じた母親の強い希望だったという。初めて耳が聞こえる友人ができてコミュニケーション能力は高まったが、授業にはついていけなかった。その後、手話が認められるようになり高校からろう学校に戻った。卒業後に27の資格を取得、夢だった宇宙関連の仕事に就き、これまで無かった宇宙用語の手話も作った。

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明晴学園板橋区立赤塚新町小学校板橋区(東京)美瑛町(北海道)

札幌聾学校は2007年から日本手話での授業を行ってきたが、通っていた2人の児童が相次いで裁判を起こした。異動や退職で日本手話ができない教師が担任になり、授業を受けられなくなったと訴えている。北海道は教員の専門性向上を図っているとして全面的に争っている。

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北区(北海道)北海道教育委員会北海道札幌聾学校札幌地方裁判所札幌(北海道)

耳が聞こえない春日晴樹さんはろう者も健常者も仲良く暮らせる世界を目指している。耳が聞こえる我が子たちも手話を覚え始めた。ことし1月、晴樹さんはろう学校時代の恩師・橋本一郎さんと数年ぶりに再会した。2013年に石狩市で市町村初となる「手話条例」が成立し、手話は言語だと認める自治体がこの10年で増えた。

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恵庭市(北海道)旭川空港石狩市(北海道)美瑛町(北海道)
(エンディング)
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