2025年9月13日放送 4:50 - 5:20 テレビ朝日

テレメンタリー2025
「シリーズ戦後80年 終戦なお遠く〜受忍論が阻む戦後補償〜」

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(テレメンタリー2025)
シリーズ戦後80年 終戦なお遠く〜受忍論が阻む戦後補償〜

浜松大空襲で九死に一生を得た木津正男さんは98歳。当時18歳、軍の仕事を請け負う技師だったため出征は免れた。住民避難を誘導し家に帰ってきたところ、ナパーム弾を被弾。5ヶ月間にわたり生死をさまよい、背中に刺さった爆弾の破片は手術でも取り出せなかった。これまで国に補償を求めてきたが、議員や大臣には話を聞いてもらえず。国は旧軍人や遺族に総額60兆円の補償をしているが、ほとんどの民間人には補償をしていない。

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全国戦没者追悼式厚生労働省広島県浜松市(静岡)長崎県

大阪府堺市に住む安野輝子さんは86歳。鹿児島で空襲に遭い左脚を切断した。当時6歳、病院では治療を受けられず。戦後、家族と大阪に移住。サンフランシスコ講和条約で日本は連合国への賠償請求権を放棄していて、安野さんの訴えも聞き入れられず。敗戦国のドイツやイタリアは民間被害者に補償を行っているが、日本ではこれまで救済法案が14回提出されるもいずれも廃案に。補償を阻む要因の1つは「受忍論」の広まり。戦争は国家の非常事態なので等しく我慢しなければならなず、国に補償の義務はないとする考え方のこと。

キーワード
ベルリン(ドイツ)京都大学厚生労働省堺市(大阪)東京都薩摩川内市(鹿児島)

浜松大空襲で九死に一生を得た木津正男さん。その補償を国に聞いてもらえなかったことから、自分の体験を綴った手紙を天皇や総理大臣に送っている。金銭的な補償がほしいのではなく、「大変でしたね」の一言が欲しいだけという。

07年、東京大空襲の被害者や遺族は国に補償を求める訴えを起こす。原告の1人・吉田由美子さんは84歳。空襲で両親と妹を失い、3歳で戦災孤児に。終戦後は「お手伝い」として親戚に引き取られた。家族の遺骨は今も見つかっていない。13年、原告の敗訴が確定。15年には超党派の国会議員連盟が発足し、今年になって救済法案がまとめられた。空襲で障害を負った人には50万円が支払われる。救済の対象は絞られ、吉田さんのような孤児は含まれず。

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墨田区(東京)小松川(東京)東京地方裁判所石破茂

超党派の国家議員連盟は終戦の日までの成立を目指した空襲被害者救済法案。全ての野党は賛成の意思を示したが、与党内の意見がまとまらず。議連の会長を務める平沢勝栄(自民)は、自民党内に「せっかく眠っているのにわざわざ起こすことない」との意見が党内にあることを明かす。8月、被害者団体は会合を開き今年中の法案成立を目指す姿勢を表明。

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墨田区(東京)石破茂舟山康江銀座(東京)

浜松大空襲で九死に一生を得た木津正男さん。その補償を国に聞いてもらえなかったことから、自分の体験を綴った手紙を天皇や総理大臣に送っているが、今年も返事は届かず。空襲で左脚を失った安野輝子さん。今年の夏を「節目と言われても今までと一緒」「80年ほったらかされてきた」など振り返る。

キーワード
堺市(大阪)浜松市(静岡)
(エンディング)
エンディング

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