2025年4月21日放送 1:48 - 2:48 TBS

ドキュメンタリー「解放区」
奥能登の美容室

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

奥能登の美容室
奥能登の美容室

石川県輪島市、高さんは去年の元日からずっとやめていたジョギングをこの日久しぶりに再開した。普段よく走っていた輪島の街は震災以降変わってしまった。2024年元日能登半島は最大震度 7の大地震に襲われた。11万棟以上の建物が被害を受け、土砂崩れは数え切れない。当時24の地区で3000人以上が孤立した。朝市では200棟以上が焼失するなど甚大な被害に見舞われた。高さんは5年間義理の両親が営む美容室で美容師をしていた。夫婦の自宅は倒壊は免れたが、輪島市内で再開できた美容室はごくわずかという。

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令和6年 能登半島地震輪島市(石川)

大家さんは地震で自宅は全壊し仮設住宅で夫と2人で暮らしている。地震で崩れた家の中に閉じ込められた母は助けられ、入院することができたが2か月後に息を引き取った。災害関連死と認定されたのは3か月後、先祖代々の墓も被災し納骨ができたのは1周忌のときだった。夫は輪島市内で漆器店を営んでいたが地震で店は全壊。仮設住宅からの移動にガソリン代がかかるため、夫は週5日車中泊をしている。

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大家漆器店輪島市(石川)

田谷さんは1年前輪島市で行われる成人式を楽しみにしていたが、地震で中止となり今年改めて開催されることになった。当日は高さんがヘアメイクを担当する。田谷さんが暮らしていた市営住宅は地震で建物が傾いた。家族で中学校に避難し半年間暮らした。子どもの頃から仲良くしていた友達のほとんどは震災後輪島を離れたという。田谷さんの着付けは高さんの義理の母がすることになっていた。倒壊した店の中から新成人の着物を見つけ出したが、震災から3か月後に義母は亡くなった。義母は災害関連死と認定はされていない。

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輪島市(石川)

2024年9月の奥能登豪雨、わずか3時間で1か月分の雨が降り土砂崩れや川の氾濫が相次いだ。16人が死亡、1800棟近い家屋が被害を受けた。高さんの美容室も浸水し、ボランティアの力を借りてなんとか店を復活させたという。

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令和6年 奥能登豪雨

西保地区は地震で700人以上が孤立。その後電気や水道が復旧し一部の集落で孤立が解消されたが、豪雨による土砂災害で再び孤立状態となった。浜さんが暮らしていた自宅は今も手つかずのまま。かつて暮らしてきた集落は水田の広がる緑豊かなところだったが、大量の土砂が流れ込み壊滅的被害を受けた。集落を囲むように立つ間垣は竹を隙間なく組んで作られている。風光明媚な故郷は一変した。

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袖ヶ浜(石川)西保(石川)

輪島市の坂口茂市長は「応急的な復旧がなんとか目処がついた、能登半島の地形的な特徴がありそこが原因になっている」などと話した。

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輪島市(石川)

宮腰さんは元日の地震と9月の豪雨災害で仕事と住まいを失った。40年前、夫婦で始めた店は地域の人に愛され毎日多くの客で賑わっていた。店を切り盛りしながら農業も営み採れたての野菜や米を使った郷土料理を振る舞っていた。豪雨に田んぼや畑も飲み込まれたという。68歳という年齢と開店資金のことを考えると店の再開は諦めざるを得ない。

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能登

2025年1月1日、震災後初めての正月を迎えた。午後になると慰霊祭が始まり、犠牲となった人々に黙祷が捧げられた。震災から1年、高さんが住む輪島の街は至るところに仮設住宅が立ち並び更地も増えた。焼け野原になった朝市周辺はほぼ更地になり横倒しになった7階建てのビルは半分が撤去された。

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輪島市(石川)

2025年1月11日、去年中止になった輪島市の成人式が1年遅れで開催となった。高さんは式に参加する若者たちのヘアメイクにあたった。震災以降故郷を離れてしまった若者は少なくない。それでもこの日成人式に参加するため多くの若者達が集まった。田谷さんは成人代表に選ばれた。

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輪島市(石川)
(エンディング)
エンディング

エンディング映像。

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