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今日の舞台は創業65年、東京の下町で愛されてきた総菜パン屋さん。コロッケパンが人気。どうしてこうも人を惹きつけるんだろう。3日間、訪れる人の声に耳を傾けてみた。
そのお店は、都電荒川線終点の三ノ輪橋駅近くにある。撮影開始後、早速一人の女性が。さっきまでスーパーでバイトをしていて、朝ごはん用にコロッケパンを購入した。続いて老齢の男性のお客さん。こちらもコロッケパンを購入。1964年の東京オリンピックの頃からお店を知っているという。コロッケパンの他にもハムカツパンやメンチカツパンなどがあるが、一番人気はコロッケパン。大量にまとめ買いをする男性に話しかけた。友達がこのお店のパンが好きで、足立区から買いに来たという。この辺りは子どもの頃から遊びに来ていた。昔はパン屋のすぐ近くの東京球場でプロ野球の試合が行われていて、ここのパンを片手に観戦する人もよく居たらしい。お昼時、お客が増えてきた。女性の一人客。コートジボワールに住んでいて、一時帰国しているという。続いておつかいで来たという近所の小学生の兄弟。メンチカツパンとコロッケパンを購入した。まだ夏休みの宿題が残っている模様。続いて飲食店にアドバイスを行うフードコンサルタントのお客さん。ここのコロッケは冷凍ではないことを教えてくれた。65年間ずっと手作りで、変わらぬレシピを守ってきたとのこと。午後4時前、1人の男性がやってきた。フードデリバリーが一息ついて、公園で昼食をとる。お店の閉店時間はパンがすべて売り切れた時。この日は夕方5時で営業終了となった。
撮影2日目。午前3時過ぎからお店の人は仕込みを開始する。お店は親子2代で切り盛りしている。現在の店主は親から跡を継いで44年になる。下町の人は味にも価格にも敏感な人が多いが、去年から仕入れ食材の価格が高騰し、最近仕方なく値上げに踏み切った。ギリギリの戦いが続く。朝6時過ぎ、まだ開店前にも関わらずお客さんが。仕事の前に購入していった。立て続けに、同様のお客さんたちが立ち寄っていった。ふらりと歩いてきた男性、透析で食事制限があるが、たまにはおいしいものが食べたいと訪れたという。続いてイラン出身のお客さん。仕事を求めて来日、32年暮らしているという。続いて女性2人組のお客さん。2人ともバツイチ、年金暮らしの仲良し姉妹。続いてフルフェイスのヘルメットを被った男性。近くの高校の卒業生で、当時からこのお店にお世話になっていたという。お昼、1人の女性がやってきた。リモートワークをしているという近所に住む女性、ほぼ毎日来るという。
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撮影3日目。今日も朝から仕込んでいると、店主がここで働き始めて半年の娘さんを呼び出した。コロッケを使う順番を間違えていたという。商売のいろはを伝えるのは簡単なことではない。撮影クルーに話しかけてくる男性が居た。ねじ商社を経営しているという男性、このパン屋とは古い付き合いらしい。午後、1人の男性客が。清掃業をしていて、早く仕事が終わったので立ち寄った。実家は床屋で、男性も理容師の資格を持っているが、人付き合いがあまり得意ではないことなどから別の仕事をしているという。
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撮影最終日、開店早々1人の男性と出会った。郵便局に務めているという男性。お店のすぐ近くで生まれ、たまに食べたくなる。もともとは料理関係の職に就いていたが、コロナでお店がなくなってしまったという。最後に出会ったのは隣町から自転車で通う親子。お子さんは、好きなコロッケがパンに挟まっててホッとすると話した。
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