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鹿児島にある金の鉱山で働く人たちに密着。
鹿児島県・伊佐市の山奥にある金鉱「菱刈鉱山」で働く人々に密着。ここで本格的な採掘が始まってから40年、掘り進めるうちに坑内には網目のような道が広がったという。採掘現場に到着すると、鉱石の黒い部分にわずかな金が含まれていた。1トンあたり30~50グラムの金が採れるという。量は少なく見えるが、含有量は世界トップクラス。別の現場では、岩盤の硬さを見極めながら、狙い通りに爆破できるよう穴を掘っていた。午後3時すぎになると交代の時間。2交代制で、年間およそ3.5トンの金を掘り出している。そして夜の作業が始まった。休憩時間には、入社1年目の若手が食事をとる姿も。深夜0時すぎ、作業が終了。責任者が出坑を確認したあと、坑内の爆破を行っていた。
密着2日目。朝、手選場では金を含む石を選別する作業が行われていた。その後、工場で精錬され、金は電子機器や医療用品の材料となる。夕方には鉱山での作業に同行。金脈の位置や量を調べる探査課の担当者が、スプレーで金脈の場所に印をつけていた。別の現場では、入社1年目の社員が先輩に重機の操作を教わりながら作業を進めていた。夜の休憩時間。42年目のベテラン社員は、60歳を機に早期退職を考えていると話す。体力が落ち、新しい機械にも気持ちが追いつかないという。
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密着3日目。39年目の社員は管理業務を担当。息子も同じ職場で働いている。父とともに仕事をしていた人たちから、父の逸話を聞くこともあるといい、「その背中を超えられるように頑張っています」と話した。父は息子に「大切なのは謙虚さだ」と伝えた。一方、勤続42年の男性社員は、自らが鉱山の道に進んだ経緯を語ってくれた。がむしゃらに働いてきた今、絶対に誇りがある。この山が長く残ってくれたらと語った。
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「ドキュメント72時間」の次回予告。