鹿児島県・伊佐市の山奥にある金鉱「菱刈鉱山」で働く人々に密着。ここで本格的な採掘が始まってから40年、掘り進めるうちに坑内には網目のような道が広がったという。採掘現場に到着すると、鉱石の黒い部分にわずかな金が含まれていた。1トンあたり30~50グラムの金が採れるという。量は少なく見えるが、含有量は世界トップクラス。別の現場では、岩盤の硬さを見極めながら、狙い通りに爆破できるよう穴を掘っていた。午後3時すぎになると交代の時間。2交代制で、年間およそ3.5トンの金を掘り出している。そして夜の作業が始まった。休憩時間には、入社1年目の若手が食事をとる姿も。深夜0時すぎ、作業が終了。責任者が出坑を確認したあと、坑内の爆破を行っていた。