2024年5月25日放送 13:30 - 14:30 テレビ朝日

ドローンで探険!飛んで見にいく謎の島
日本全国1万4125島捜索&上陸!所ジョージ

出演者
所ジョージ 小林亜実 朝日奈央 沢村一樹 
(良好生活研究所)
亀田製菓 東京オフィス

亀田製菓にお邪魔し、ハッピーターン スパイスを紹介。ハッピーターンに8種のスパイスをブレンドしたもので、袋はジッパー式を採用。

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ハッピーターンハッピーターン スパイス中央区(東京)亀田製菓
(オープニング)
オープニング

多くの島に囲まれた「THE 島国 ニッポン」。しかし実は最近、島の数が倍増した。測量技術の進歩により、いままでの6,852島→1万4,125島に増えた。いま日本はどんな島なのか誰も知らない謎の島で溢れている。そんな島をドローンで空から探検したら見えない不思議が見えてきた。

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ドローン国土地理院
ドローンで探検!飛んで見にいく謎の島
山口・萩市沖 謎の島をドローンで探索

今回、番組が探検する謎の島があるのは山口県萩市。萩市が面しているのは日本海。その海岸線から見て気になる今回の「謎の島」が起伏がなく平べったい「羽島」と言う名の島。地元住民に羽島についてきくと「知らない」「初めて聞いた」などの声が。さっそくドローンで飛んで見に行ってみることに。羽島を上空から見ると丸い形をしている。電波の関係で飛行距離は約1,500メートルが限界だが、桟橋と家のような建物が見えた。今度は船「のんちゃん丸」をチャーターしたが、この番組では船で渡らない。徹底的にドローンで散策するのが目的。まずは気になる赤い屋根の建物から見てみる。高度を下げるために真下を確認するが、建物は完全に植物に覆われている。もう1つの建物の近くには白い建物とタンクが見える。赤い屋根は少し朽ちてしまっていた。池の近くの広々した場所にはモコモコした球体の植物があった。今度は島の反対側へ。こちら側は崖となっており、1つだけ崖の上に白い物体が見える。ズームしてみるとお地蔵様だった。この時点でドローンで確認できたのは赤い屋根の家・倒壊した建物・池・球体植物・崖の上の白い地蔵。この島はどういう歴史をたどってこのような状態となったのか。

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倒壊した家?球体植物?謎の島 羽島を調査

羽島に上陸する許可をもらうため市役所へ。職員の白井さんによると羽島への交通手段は現在なし、完全に放置された状態だという。住んでいた島民全員が一気にこの島を離れたのは昭和46年。いまから53年前のこと。その時羽島は島民によって一度売りに出されたそうだが、「変な業者に買われたら困る」と山口県と萩市が半分ずつ島を買い取ったそう。ところでなぜ羽島はこんなに真っ平らなのか。マグマが何度も噴き出す火山とは異なり、羽島の場合いまから約16万年前に一度噴火しただけのため山が形成されず平良なままだという。その後も調査を進めると、かつて羽島に住んでいたという元島民の方に会うことができた。72歳の井町さんが島から離れたのは約60年前、12歳のときだったそう。井町さんによると当時は8軒・60人ほどいた島民が集団離島を決めたのは結婚問題や子どもたちの教育問題。そして1971年、本土に移り住んだという。さらに羽島に詳しい萩博物館の清水さんが貴重な写真を見つけてくれた。それは当時の島の生活ぶりが写された写真。集団離島が決まった後、1人の写真家が記録を残そうと写したものだそう。当時の島の航空写真を見てみると、港・集落が写っている。対岸の萩市であがる花火をお地蔵様の前でみんなで見ていたという記憶が蘇ってきた。いまは藪で覆われた羽島も50数年前までは一面葉タバコの畑だった。当時の島の主な産業がタバコの原料である葉タバコの栽培。しかし羽島には水などのインフラがなく、その作業は大変だったという。島を出る直前の集合写真には井町さんの家族が写っていた。井町さんによると、祖母から聞いた島にまつわる伝説があるという。

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謎の島 羽島の元島民が聞いた怖い伝説

元島民・井町さんが祖母から聞いた謎の島・羽島の伝説を話した。山陰地方を収めていた戦国大名・尼子氏が敵対していた毛利軍に敗れて滅亡し、落人が羽島に逃れてきたという。当時住んでいた家の多くで「住み着かれては困る」と殺害計画をたてて実行したが、それに加担した人は病死や事故死して最終的に残ったのは加担しなかった8軒だけになったという。殺害されたのは尼子義久の娘・大姫(6歳)と乳母や家臣たち。永禄9年(1566年)の尼子氏滅亡のときに起きたことだという。島の北側に祠を建てて埋葬・供養した建物があり、屋根が銅板でできているので祠自体は残されている可能性があると井町さんは話した。

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謎の島 羽島に上陸 尼子姫の祠を探す

尼子姫を供養した祠は存在するのか、などの謎を解くには上陸するしかない。市役所に上陸の許可を取り、阿武萩森林組合に藪の伐採を依頼。伐採をしながら祠を探すために島に上陸した。残っていた大きな建物は公民館や集会所のようなものだったとみられ、ブラウン管のテレビや当時のパンフレットなどが残されていた。羽島は50数年前は一面葉タバコの畑で、1981年には島を買い取った萩市が運営するキャンプ場になっていた。21年間で約3万人が来場した人気施設だったという。

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球体植物の正体は「すすき」。のちに山口市在住の専門家に聞いて分かった。丸くなった理由は一時期羽島で繁殖したウサギがすすきを食べて葉が短くなり、それが枯れて丸くなったのではとのことだった。藪がさらに激しくなる。「井町さんが花火を見ていたお地蔵さま」を発見。50年前の面影そのままに建物も残っていた。島の調査を初めて約2時間。「尼子姫」を供養した祠に接近。池は杭で四角く打たれて整備され、溜め池となっている。その後池の中を調べてみたが今回の調査では生き物を発見することはできなかった。そして井町さんが教えてくれた尼子姫の祠があるという場所までやってきた。このあたりをしらみつぶしに探すためまっすぐ海側に進むことに。断崖絶壁までいったが見当たらなかった。そこで二手に分かれ時間の許す限り両方刈って探すことに。すると神社を発見。

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元島民と上陸 羽島の謎を解明する

祠にはしめ縄が残っていて、井町さんの言う通り屋根は金属。「この矢島社には産土の神として大歳様が祀ってあります」という札と、なにか書かれているが殆ど消えていて「昭和60年2月」だけ読み取れる札があった。翌日、井町さんを乗せて羽島へと向かう。

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尼子氏

井町さんの本格的な上陸は約40年ぶりだそう。上陸するまえにどうしても気になる白いお地蔵様を確認してもらうと、井町さん曰く、島を守ってくれる守り神のような存在だった。そしていよいよ上陸、祠へと進む。祠を見た井町さんは「崩れとるんかね。これが尼子姫の供養塔でしょうね。祠が残っちょるだけで大したもん。」などと話した。尼子氏のお姫様を供養した祠は確かに存在していた。井町さんも実に40年以上の時を経て再会した。井町さんは「人間というのはどういう環境におかれても生きる力がある。不便だが今まで生きてきた。ましてや先祖は何十年何百年と過ごしてきた。ここで産声をあげて育ったのは間違いない。自分の生まれたところは大事にしたい。いい思い出として残したい。」などと話した。

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尼子氏

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