- 出演者
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(オープニング)
オープニング
(ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅)
トンボ舞う いにしえの田んぼ 大分県 豊後高田市
大分県・豊後高田市の田染荘集落には昔ながらの田園風景が広がる。曲がりくねった畦道に不揃いな田んぼ、真ん中には小川が流れ、平安時代に造られた田んぼの風景が残っている。6月になると中世の衣装を身にまとった人たちが集まり、御田植祭が行われる。田染荘の田んぼが近くにある神社の荘園として造られた歴史を伝えている。田んぼが水で満たされると様々なトンボが集まってくる。湧き水の水源には今も水神様が祀られている。水源の山から下へ向かって田んぼを継ぎ足していった結果、畔や田んぼが入り組んだ多様な風景となり、トンボたちも棲み分けている。トンボ以外にも稲の成長に合わせて様々な生物が姿を現す。稲が青々と成長したお盆の時期に現れるのがウスバキトンボ。精霊トンボと呼ばれ、先祖の霊を運んでくると信じられている。
里山 季節のことば
「早苗」は田植えを待つ稲の苗。これから始まる米作りへの期待が込められている。この時期に田んぼを飛び回るのはサナエトンボ。トンボは田んぼが語源ともいわれる。
- キーワード
- サナエトンボ