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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(ニッポンの里山 ふるさとの絶景に出会う旅)
カヤと暮らす天空の里 徳島県 つるぎ町
つるぎ町は徳島県の中央に位置し、深い山々に囲まれている。山の中腹より上の日当たりが良い場所に集落が点在。最も高い集落は標高800mにもなる。急斜面にある畑では芋・雑穀・とうもろこし・野菜などの作物を少しずつ作っている。木の根元にできた日陰では、日陰を好む里芋を栽培。狭い土地を有効に利用する様々な知恵が受け継がれている。家の近くにある荒れ地のような場所では「カヤ」を育てており、10月上旬になると刈り取る。刈り取る時期になると「コエ」と呼び方が変わるという。刈り取ったカヤはコエグロと呼ばれる三角帽子のような形にし、一冬かけて乾燥させる。山の斜面に並ぶコエグロは里山の風景となっている。乾燥させたコエは細かく刻んで畑にまく。土を肥え(コエ)させるだけでなく、乾燥を防ぎ、雑草を少なくし、雨で土が流されないようにする効果もあるという。昆虫の住処となり、虫を狙って鳥も集まってくる。10月中旬になるとソバの花が咲く。花は冬を前にした虫たちの貴重な栄養源となる。農薬などの影響で見ることができなくなったニホンミツバチの姿があった。カヤが刈られたカヤ場では様々な植物が育ち、ハチたちが飛び回る。ハチミツを集めるため、ハチの巣箱も設置されている。様々な花から集めたハチミツは「百花蜜」と呼ばれる。斜面を巧みに使う知恵で豊かな自然を受け継ぐ里山の暮らしがあった。
里山 色とカタチ ミツロウソク
ミツロウソクはハチミツを絞った後のハチの巣を材料にしたロウソク。ほんのり蜜の匂いがして煙が少ないのが特徴だという。
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