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(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
(昆虫たちが守る茶畑 鹿児島県南九州市)
昆虫たちが守る茶畑 鹿児島県南九州市
鹿児島県南九州市知覧町。美しい生け垣の通りが続いている。通りに植えられているのはチャノキ。目隠しのために昔から植えられてきた。10月、チャノキに白い花が咲く。アカタテハやホシホウジャクが寄ってきた。鹿児島県はお茶の栽培面積全国2位。知覧町周辺は一大産地だが、60年ほど前までは茶畑がなかった。1100年ほど前に開聞岳の噴火で火山灰に覆われた。火山灰が固まり特有のコラ層という地層ができた。コラ層は水を通さないので、人々は芋や菜種などを作ってきた。60年前、土地を改良する大事業がスタートし、水を通さないコラ層を砕き、水はけの良い土地に変えた。そこで多く植えられたのが茶の木だった。塗木実雄さんは農薬を控えたお茶作りをしている。除草剤の使用を控え、人の手で草を狩る。茶畑には昆虫たちが集まってくる。10月、この年最後の茶摘みの準備がはじまる。茶畑では人々が葉を叩き、テントウムシやカマキリなどを下に避難させる。茶摘みがはじまり、新芽だけを摘み取っていく。
里山 季節のことば 茶摘み
「茶摘み」は春の季語だが、茶畑では1年を通じて2~5回茶を摘む。最後に摘まれるお茶は秋に摘まれることから秋番茶と呼ばれる。