今月3日に公示された参議院議員選挙について調査を行い、取材を加味して中盤の情勢を分析した。それによると、自民党と公明党はいずれも議席を減らし、過半数となる50議席を割り込む可能性があることがわかった。カギを握る32の「1人区」のうち、自民党が優勢なのは8選挙区にとどまり、1周間前より与党に厳しい情勢となっている。一方、野党系が優勢なのは東北や四国など15選挙区に増えた一方、これまで自民党が強かった栃木や熊本などが接戦に持ち込まれ、9選挙区が接戦となっている。野党では立憲民主党が選挙区で議席を増やすほか、日本維新の会、れいわ新選組も小幅に議席を積み増す見通し。国民民主党は10議席以上増やす可能性がある。参政党は比例で大きく議席を増やすほか、選挙区を含めると10を超える議席を獲得する見込み。日本保守党は新たに議席を獲得する見通し。日本共産党は議席を減らすほか、社民党は議席を獲得できるか微妙な情勢。諸派の「チームみらい」が議席を獲得する可能性がある。今回の調査では約4割が「まだ投票先を決めていない」と答えていて、今後、情勢が大きく変わる可能性がある。