- 出演者
- 山内泉
オープニング映像。
日銀はきょうまで開いた金融政策決定会合で追加の利上げを決めた。政策目標としている短期の市場金利について現在は0％から0.1％程度で推移するよう促すとしているがこれを0.25％程度へと引き上げる。日銀による利上げはマイナス金利を解除したことし3月以来。利上げを実施したあとで再び金利を引き上げる追加の利上げは2007年2月以来で国債の買い入れの減額とあわせて金融政策の正常化を一段と進めることになった。植田総裁は午後3時半からの記者会見で決定のねらいについて説明することにしている。
経済部の井村丈思デスクの解説。今回、日銀が追加の利上げを決めた。なぜ利上げを判断したか。経済の好循環に向けて経済成長と物価の見通しが想定どおりの道筋を進んでいると日銀が判断したからと見られる。植田総裁はかねてから基調的な物価上昇率が目標とする2％に向かって安定して上昇すれば利上げに踏み切るという考えは示していた。さらに日銀内部では円安の影響で輸入物価が上昇する中、物価が想定より上振れする可能性もあり、追加の利上げを検討すべきという見方も出ていた。今回、日銀は国債買い入れの減額について具体策も公表したが、これと同時に金融政策の正常化をさらに一歩進めることが妥当だというふうに判断したということ。この利上げによってマーケット、景気や暮らしへの影響、どんなものが考えられるだろうか。マーケット今は153円台となっている。市場では会合前から日銀が利上げに踏み切るという見方が強まっていて円高が進んでいた。円相場1ドル152円台まで円高が進んでいた。その後、その利上げの決定が伝わるとさらに円高進んだが、そこからまた今度円安方向に戻して荒い値動きをしている。売り買いが交錯しているということ。日銀の評価は市場の間でも受け止めがさまざまというところ。景気や暮らしへの影響。金利というのはお金を借りたり預けたりするときに関係するもののでその変動というのは経済の幅広い分野に影響が及ぶとされている。日銀が利上げに動いたことで今後、金融機関の間では普通預金の金利を引き上げる動きが広がることも予想される。これは預金者にとってはメリットということになる。一方で住宅ローンは利用者が多い変動型の金利に今回の利上げが影響を与えることになり、金融機関はローンの金利を引き上げるかどうか今後判断をしていくということになる。また企業にとっては新たな事業を始めたり設備投資を行ったりする際の借入金の利払いが負担が増えるということになるということも見られる。
日銀はきょうまで開いた金融政策決定会合で大規模緩和の一環として続けてきた国債の買い入れについて現在の月間6兆円程度を2026年1月から3月に月間3兆円程度まで減らすことを決めた。
東京証券取引所から中継。日銀の決定が伝わった直後から為替市場は大きく反応している。円相場は昼過ぎの時点できのうより2円ほど円高ドル安の1ドル152円台後半で取り引きされていたが、追加利上げが公表された直後には一段と円高が進み一時151円台まで値上がりした。ただその後は円が急速に売られて153円台となる場面もあり、荒い値動きとなっている。市場関係者は追加利上げの発表後、いったんは円買いを強める動きもあったが日銀の決定が想定どおりだったとしてその後は円売りの動きも出たと話している。市場では午後3時半から行われる記者会見で日銀の植田総裁が今回の決定の理由などについてどのような発言をするかに関心が集まっている。
日銀はきょうまで開いた金融政策決定会合で追加の利上げを決めた。政策目標としている短期の市場金利について現在は0％から0.1％程度で推移するよう促すとしているがこれを0.25％程度へと引き上げる。日銀による利上げはマイナス金利を解除したことし3月以来。利上げを実施したあとで再び金利を引き上げる追加の利上げは2007年2月以来で国債の買い入れの減額とあわせて金融政策の正常化を一段と進めることになった。植田総裁は午後3時半からの記者会見で決定のねらいについて説明することにしている。
南米ベネズエラの大統領選挙は現地の選挙管理委員会がマドゥーロ大統領が51％の票を得て勝利したと発表したが、野党側は各地の投票所で行った調査から野党のゴンサレス候補がおよそ7割の票を得て勝利したとしている。これについて米国や中南米の国々が加盟する米州機構の選挙監視部門は30日、調査の結果、ベネズエラの選挙管理委員会が発表した結果は認められないとの見解を示した。
ホストクラブの客の女性が高額な料金を請求されて借金を背負わされるケースなどが相次いでいる問題を受け警察や法律の専門家、飲食業界の団体などが参加して規制の在り方などを検討する会議が31日から始まった。会議では今後、風営法の改正も含めて対策を検討し、報告書を取りまとめることにしている。