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- 八田知大
オープニング映像。
フランスの原子力事業を担う電力会社は21日、フランス北西部にある大型のフラマンビル原発3号機について、ことし9月に稼働した新型原子炉が送電網に初めて接続したと発表した。新型の原子炉はもともと2012年に完成する予定だったが、設計上の不備や工事の欠陥などが相次いで発覚し、稼働が大幅に遅れていた。さらに総工費は推計で132億ユーロ、日本円で約2兆1500億円と、当初の計画の約4倍となっている。フランスは電力の約65%を原発でまかなう原子力大国で、マクロン大統領は脱炭素などの観点から原発6基を新設し、さらに8基の建設を検討するなど、新たな原発の建設を進めていく方針。AFP通信などは「去年、稼働していた最後の原発が送電網から切り離され“脱原発”が実現したドイツとは対照的だ」と伝えるとともに、「フランスでは今後コスト面などが大きな課題になる」としている。
ベトナムの最大都市ホーチミンで、日本の支援を受けながら整備が進められてきた初めての地下鉄が開業した。きょう開業したのは、ホーチミンの中心部と郊外の間の約20キロの路線で、高架とベトナムでは初めてとなる地下鉄で結んでいる。真新しい車両の中では多くの人たちが記念撮影などを楽しんでいた。日本は深刻化する交通渋滞や大気汚染の緩和につなげようと、JICA国際協力機構の円借款を通じて鉄道の整備を支援し、多くの日本企業も工事に携わってきた。きょうは両国の関係者などが出席して記念の式典が開かれ、ベトナム政府の高官は「この事業はベトナムと日本の協力のシンボルであり、日本の技術や経営モデルの統合の成功を示している」と述べ、これまでの日本の支援に謝意を示した。
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- ホーチミン(ベトナム)国際協力機構
石川県輪島市で、ことし9月の豪雨の際に泥などで汚れた写真を、高校生がきれいに洗って持ち主に返す取り組みが行われた。輪島市内のスーパーで取り組みを行ったのは、写真の汚れを落とすボランティア活動を続けている滋賀県の高校生など12人。事前に能登地方のボランティア団体が住宅を回って預かってきた写真や、直接持ち込まれた写真など、約2万枚が集まった。高校生たちは水を使って泥を流したり、ウエットティッシュで一枚一枚拭いたりしたあと、立てかけて乾かしていた。写真は乾かして消毒したあと、新しいアルバムに貼り直して持ち主に返される。
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