- 出演者
- 今田耕司 阿川佐和子 中尾建子
2000年9月、梅梅は中国での人工授精によってできた子どもを出産。のちに採浜の母となる良浜だった。オスの永明にとって良浜の誕生は、梅梅のほかに新たなパートナー候補ができたことを意味していた。そして、良浜から名前に「浜」がつく浜家がスタートしたのだった。
スタジオトーク。新谷希末代さんは「彩浜の曾祖母が保護されスタッフの方の治療がなかったらそういう歴史はなかった」などとコメント、熊川智子さんは「色んな人の思いがつながってきた」と話した。
梅梅は良浜を出産してまもなく、子どもを口の中で回す様子になり飼育員たちは止めようと試みたがうまくいかなかった。熊川さんは口にくわえて回すことで子どもがすぐに寝ることに気づいた。飼育員たちはこの技をグルグルと呼んだ。
2001年、永明と梅梅の交配の準備が始まった。パンダが交配できるのは1年で3日と言われている。パンダは成長すると単独で暮らすようになるが交配の時だけ一緒に過ごすようになるため梅梅が発情したタイミングを見極め永明を同じ檻に入れなければならない。梅梅は夏に発情し9月に交配が行われた。このままいくと梅梅の出産は12月になるがパンダの冬の出産は世界にも例がなかった。
パンダは赤ちゃんは自分で体温調節ができないため冬は危険が高まる。そこで飼育員たちは産室を床暖房にするなど温度対策を徹底した。2001年12月17日、雄の雄浜が誕生し母の梅梅は赤ちゃんの体温を下げないよう何度も体をなめた。雄浜の出産を聞いた帳志和さんは「梅梅を送ったのは正解だった、中国と日本のお互いの成果」と語った。
2003年9月、梅梅は双子の隆浜・秋浜を出産した。通常パンダは双子が生まれると元気な1頭を選び育てる習性があるため片方は死んでしまうことがあるが、動物園では2頭とも生かすことを決めた。飼育員は母親に好物のはちみつを与えその間に双子をすり替え母乳を与えたが梅梅は生まれた双子に同時に母乳を与えるようになった。中国側からは1頭取り上げて交代するよう言われたが梅梅の母性を信じ飼育員はそのままにした。
飼育員が隆浜・秋浜の世話にかかりきりになると、長男の雄浜は飼育員が通るたびに手を出して鳴くようになった。熊川さんはこれを雄浜の赤ちゃん返りと気付いた。2004年6月、雄浜が中国に旅立つことになった。
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- アドベンチャーワールド秋浜隆浜雄浜
梅梅はその後3頭の赤ちゃんを生み浜家のゴッドマザーと呼ばれるようになったが2008年10月に亡くなった。飼育員は「今のアドベンチャーワールドの繁殖を軌道に乗せたパンダ、彼女がいなければ永明もまく交尾できたかどうかわからない、感謝している」と語った。
スタジオトーク。熊川智子さんは「梅梅は母性が強く母乳の量が多かった、子どもには優しかったが人間には厳しかった」と話した。
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- 梅梅
梅梅が亡くなり永明のパートナーとして良浜に期待が寄せられた。永明との交配は成功し2008年9月に双子の赤ちゃんが生まれたが、良浜は眺めるだけで抱き上げようとしなかった。次第に抱き上げるようになり子育ては徐々に軌道に乗った。2年後、良浜は再び双子を出産、今度は鳴き声を聞くとすぐに抱き上げた。良浜はその後も4頭のパンダを生んだ。
2018年8月、彩浜が誕生した。彩浜は通常の半分ほどの大きさで、生まれた時の声が小さく呼吸や心音も微弱な状態だった。体が小さい彩浜は自力で母乳を飲むことができずスタッフが母乳を搾りとり与えた。パンダは赤ちゃんを離されるとその後子育てができなくなることがあるというが、体が大きくなった彩浜が自力で母乳が飲めるようになるとすかさず抱き上げた。熊川さんは「これが初産だったら彩浜は育っていない、梅梅のいい遺伝子を引き継いでいたからこそ順調に成長できたと思う」と語った。
スタジオトーク。奥村育恵さんは「歴史があってこそ今のパンダたちが見れる、健康管理をしっかりしていかないといけないと思った」とコメント、今津孝二さんは「いろんな人が関わってここまできたというのを感じた」と話した。
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- 彩浜
永明が来日して26年、白浜で生まれた子どもたちのうち11頭は中国に帰っている。三女の梅浜は現在河北省の動物園で、次女の愛浜は珍稀野生動物救助飼養研究センターで暮らしている。秋浜は4頭の子どもをつくりそのうち2頭がさらに子どもを生んだ。成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地で過ごしている雄浜は15頭の子どもの父親をしている。雄浜の子どもたちは中国から海外に渡った。長男の大毛はカナダのカルガリー動物園に、五女の毛二はデンマークの動物園で過ごしている。浜家の血を引くパンダは世界中で41頭になったことがわかった。
スタジオトーク。スタッフは途切れることなくますます頑張らないといけないとコメントした。
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