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大櫃直人は3月まで銀行の常務を務めており、現在は現場に立って後進の育成にも携わっているという。この日はオンライン会議に参加しながら夜のうちに届いていた大量のメールを打ち返していた。スケジュールは分刻みという状況だという。会議とメールチェックを終えるとスタートアップ会社への営業などに出向くという。銀行は企業に融資することで利息を得ている。ただスタートアップ企業は将来性が読みにくいので、スタートアップ企業への融資は敬遠されているという。ただ大櫃直人は多くのスタートアップに融資してきて時代を象徴する企業を育ててきているという。
この日は融資の審査会議の様子が伝えられた。担当が数値を元にした説明を続ける中で大櫃直人は無言を貫いている。大櫃直人は経営者の性格や纏う雰囲気など数値に現れない情報を審査担当に伝える。大櫃直人は実績のない企業を審査する際には気配値を大事にしているという。
大櫃直人は定時を過ぎても外回りを続けていた。大櫃直人は若手起業家たちが集まるクラブやバーへ足を運んで話に耳を傾けた。
大櫃直人はこの日。4年前から支援を続けてきたスタートアップ企業を訪れた。この企業はTikTokなどのショートムービーを使い広告を行うサービスを手掛けているという。起業したのは5年前で従業員は80人に増えて、年商は20億円に拡大した。大櫃直人は大手ファンドと手を組んで、一気に業界のシェアを握るという責の一手を提案した。そこでスタートアップ企業の社長と投資ファンドの代表を引き合わせて話をした。
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大櫃直人には大切にしているひとときがある。それは妻との週1日の外食だという。大櫃直人は1964年に生まれて大阪で育ったという。大学では経済を専攻し、卒業後は都市銀行へ入行した。入行2年目で営業成績は全国1位になった。ただその後、融資先とトラブルになり、そこから懲戒処分になったという。その後、お客さんの助けがあって、再び前向きに営業に取り組むようになったという。50歳になったくらいに起業したての若者から融資の相談があり、断るつもりで訪れたが、そこで夢中で夢を語る若者と話して気づかされることがったという。
大櫃直人が先陣を切ることで、スタートアップ企業の融資は増えて、そこからユニークな産業が増えていっているという。
大櫃直人はAIを活用して飲食や小売を補助するロボットの開発を行っているスタートアップ企業を訪問した。この企業はディープテックと呼ばれる企業で、多くの資金が必要になることから、会社の存続が危ぶまれることもあったという。大櫃直人は融資会議に臨み、いつも以上に熱を帯びた説明を担当者に語っていった。ただ企業からの財務資料の提出が滞っていたことからなかなか融資の決断が下りなかった。大櫃直人は社長の元を訪問し、財務に関して厳しく諭した。その後、大櫃直人のもとに求めていた財務資料が届いた。大櫃直人は「これで大きな成長をひとつ歩めるんじゃないかなと思います」と語った。
大櫃直人はプロフェッショナルとはという問いに「相手の立場に立って思いを巡らせ、相手を信じて寄り添い続けること」と語った。
番組の次回予告。
NHKスペシャルの番組宣伝。