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オープニング映像。
グアテマラにある「ティカル国立公園」。マヤ文明の都市ティカルでは800年の間に33人の王が統治した。ティカルの中心広場にあるピラミッド。1号神殿と呼ばれるピラミッドは高さ51mあり、頂上の白い部分が神殿となっており神殿の上には屋根飾りがあり現在は風化しているがかつては王たちの浮き彫りが並んでいたとされる。この1号神殿からハサウ・チャン・カウィール1世の骨が発掘された。王の権力の象徴であるヒスイを大量にまとっていた他、副葬品の器には王の姿が描かれていた。向き合う2号神殿は42mの高さを持ち、こちらにも神殿と屋根飾りがあり屋根飾りを復元すると玉座に座る王の姿があった。広場の横のエリアにも神殿群がありここからも王や貴族の墓がいくつも見つかった。
緑の屋根に覆われているのが最新の発掘エリアの一つで新たな王の墓が見つかるかもしれないと期待されていて、最上部には神殿の一部が残されている。中村誠一先生によると黒曜石のデポジットが出てきていると話す。墓には1号神殿から出てきた王の親族が眠っているのではと期待が高まっている。中心広場以外でも新たな発見があった。ジャングルの中には東西にピラミッド、南北にも建造物がありこの配置がティカル独特の建築様式となっていて、このような複合体が6つ見つかっている。ティカルの広さは100平方kmで6万人が暮らしていたとされ現在発掘されているのはほんの一部である。
マヤ人にとっての主食はとうもろこしであるがもう一つ欠かせないのが「ラモンの実」。人々は家の周りにラモンの木を植えて、実を重宝していた。実は栄養豊富でさらに1年以上の保存も出来たとされる。昔はトルティーヤのようにして焼いて食べていたが現在はクッキーにして食べられている。
マヤの建物は不思議な構造をしている。8世紀に建造された神殿は中には地下に降りる階段があり、中には8世紀より前に建造された神殿の正面階段で階段の反対側には穴があり同じような顔があり、8世紀の神殿の中に古い神殿がある状態でマヤの建造物は古いものの上に新しいものを被せる入れ子構造となっていて、33号神殿の場合さらに4世紀の神殿が中にある。さらに別の神殿で新たな発見があったという。古い時代の神殿ピラミッドの壁には絵のようなものが刻まれていた。
ティカル国立公園の中で最も古いエリア「ロストワールド」には4世紀頃に建てられたピラミッドがあり、外壁はメキシコのテオティワカン文明のもので建築様式の影響を受けていたティカルからテオティワカンまで1000キロ以上離れていたが二都市には交流があったとされる。しかし4世紀になるとテオティワカンとつながる人物がティカルに到着後に王を処刑しテオティワカンの血を引く王が西暦378年に誕生したと石碑に記述されていた。ティカル国立公園はマヤ文明を代表する都市と豊かな自然を理由に世界遺産に登録された。
パリのセーヌ河岸にある「ノートルダム大聖堂」では修復工事が行われている。今回特別に現場のすぐ近く待っで入る許可が降りた。ノートルダム大聖堂は4年前の火災で中心の尖塔が一番被害を受けていたが来年12月までに再開予定となっている。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。