- 出演者
- 鈴木亮平
今回は特別編鈴木亮平と学ぶ世界遺産を放送すると紹介した。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」と「モナ・リザ」という有名な絵画があるが世界遺産に登録されているのは「最後の晩餐」のみ。これは世界遺産の条件として「不動産」であるという大前提が存在する。最後の晩餐があるのは「サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会」の食堂の壁がとして描かれている。モナ・リザは現在世界遺産の「ルーブル美術館」に展示されている。
ガラパゴス諸島には海に潜ることができるウミイグアナが生息している。ガラパゴス諸島自体は世界遺産となっているがウミイグアナは生き物のため世界遺産ではない。オーストリアのゼメリング鉄道の橋やトンネルなどは世界遺産であるがそこを走っている列車は不動産ではないので世界遺産ではない。小さな仏像は世界遺産には登録さないが東大寺にある大きな大仏ほどになるど動かせないため大仏殿とセットして世界遺産二登録されている。
エクアドルにあるサンガイ山は自然遺産、富士山は文化遺産に登録されている。この違いは世界遺産の定義として顕著な普遍的な価値を持つものに関係する。顕著な普遍的な価値はどの国の人が見ても他に類を見ない価値を持つ事を指す。サンガイ山は現在も活発に活動している火山で絶滅危惧される動物の生息地でもある。
文化遺産に登録されている富士山は遠い昔から歌や絵の題材になってきており、浮世絵などは海外でも人気で絵画の画家にも影響を与えてきた。その点が評価され文化遺産に登録された。さらに昔から聖なる山として崇められてきた点が評価されており、世界遺産の登録名「富士山-信仰の大賞と芸術の源泉」となっている
核にまつわる世界遺産は日本にも。「広島平和記念公園(原爆ドーム)」は人類史上初めて戦争で核兵器が使われた悲劇を現在も伝えている。ポーランドにある「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所」はナチス・ドイツによって110万人以上のユダヤ人が虐殺され現在、人類史上最悪とも言われる犯罪として世界遺産に登録されている。負の遺産は過ちを繰り返さないシンボルとなっておりユネスコ憲章の前文には「戦争は人の心の中で生まれるものであるから人の心の中に平和の砦を築かなければならない」と記されている。人類のもう一つの負の側面が「奴隷制度」。セネガルのゴレ島は15~19世紀まで奴隷を積み出す港だった。海岸には奴隷商お人の館があり奴隷貿易の象徴として世界遺産に登録されている。
フィンランド・ムスタヴィーリ島には見栄えしない世界遺産が存在する。その世界遺産は岩にあいた小さな穴であるがこれはシュトルーヴェの測量点。シュトルーヴェは1816~1855年に測量を実施しておりスウェーデンの森の中にある岩に測量点が刻まれており、こうした穴などが人類の偉業の証として世界遺産に登録されている。
世界遺産の次回予告。
ベスコングルメの番組宣伝。