- 出演者
- 池田伸子 伊藤海彦 志賀隼哉
オープニング映像。
アンコールスペシャル、今回のテーマは輝く人編。
人力車でアフリカ縦断の旅に挑む鈴木悠司さん(ガンプ鈴木さん)は浅草で車夫をしていた。SNSで広がって大人気となり、フォロワー数は100万人以上。ケニア〜タンザニア〜ザンビア〜ボツワナ〜ナミビア〜南アフリカを7か月間、約6400kmの旅。
去年6月、ケニアを出発。旅の一部始終はカメラで撮影。ドキュメンタリー映画を制作しながら進んでいる。資金はクラウドファンディングやアパレルグッズの販売などで賄っている。宿がない地域も多いため野宿も良くするという。
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- ケニア
現地の人たちとの交流も醍醐味。お菓子などを分けてくれる人や自宅に招いてくれる人もいるという。この日はマサイ族の家族が泊めてくれ、お礼にレトルトカレーをご馳走した。ガンプさんは当初、治安が悪いとの事前情報から交流にためらいがあった。しかし自分から交流することで楽しくなったという。
ガンプさんは旅の様子をSNSで1日2回生配信して伝えている。コメントに答えながらコミュニケーションを取ることで一緒に旅をしている気分が味わえる。
旅の途中で子どもに出会うことがあるが、中には物乞いも少なくない。ナミビアは世界で2番目に所得格差が大きいと言われる国。子どもらになにかするために考えたのが「RUN FOR SNACK」。ガンプさんとSNSのフォロワーが同じ時間に走るイベントで、フォロワーから参加費を集めて子どもたちのために使う。イベントでは半年間でのべ1000人が参加し、約90万円が集まった。このお金で貧しい子どもたちが通う学校や孤児院に食材などを届ける活動をしている。
先月、旅の終着点であるケープタウンには各地のファンが集まり、約6400kmに及ぶ210日間の旅が終わりを迎えた。ゴール地点には500人以上が集まった。
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- ケープタウン(南アフリカ)
アフリカ横断の旅についてトーク。中谷は「SNSで配信者と視聴者がお互いに勇気づけられている。1日40kmでハーフマラソンとか言っている場合じゃない」、伊藤は「まだまだ甘いなあ」などとコメントした。
直径5メートル40センチのフラフープ、ペンを高速で自由自在に操るペン回しの世界チャンピオン。今日は知られざる世界チャンピオン達のスゴ技とその素顔に迫る。ペン回しはアジア、アメリカ、ヨーロッパ、世界中で競技として楽しんでいる人もいて、世界一を決める大会もある。
ペン回しはアジア、アメリカ、ヨーロッパ、世界中で競技として楽しんでいる人もいて、世界一を決める大会もある。ペン回しパフォーマー・Kayさんが主催するイベントが先月、名古屋で開かれた。インバースバックフォールを生かして挑んだのが2019年に中国で開かれたペン回しの世界大会。Kayさんは世界から選ばれた16人の強豪たちを相手に優勝した。Kayさんがペン回しを始めたのは中学3年生のとき。大学生のとき、プロのペン回しパフォーマーとしてデビュー。SNSなどで知られるようになり、今ではイベントを開けば満員に。特に小中学生には大人気でプロを目指すようになった人も。 今、さらに磨きをかけているのが長さ1mの巨大なペン回し。
フラフープパフォーマー・山田祐也さんは毎週末、家族連れや子どもたちにパフォーマンスを披露している。ショーで最も盛り上がるのが直径3メートル、重さ20キロの巨大なフラフープを回す。20年以上フラフープを使って観客を楽しませてきた。山田さんは平日は会社員として働いており妻と2人の息子たちの4人家族。山田さんがフラフープと出会ったのは20代半ばに所属していた劇団だった。しかし長男が産まれてすぐ劇団が倒産。家族を支えるため会社員となったがフラフープを極める道を諦めることが出来ず、休日になるとパフォーマンスを披露するように。山田さんの背中を押してくれたのは家族だった。6年前にはギネス世界記録となる5m40cmのフラフープに挑戦。見事成功し世界記録を達成した。目指す次なる世界一は世界最年長のフラフープパフォーマー。
生命誌研究者・中村桂子さんは科学に生命誌をつくったパイオニア。私たちがよりよく生きるヒントを考えた。生命誌とは祖先細胞から様々な動植物に分岐し、人間含め横並びに成長しており、ひとつの生き物として捉える。生命誌は生物が誕生した40億年前に遡って、どうして今のようになったのか歴史を探求する学問。この学問から私達が直面している現代社会の課題にどのように向き合うか考えた。
中村さんは現代にたいして、人間は生物を大事にしなくてはいけないと上から目線で考えている人が多いが、日常の生き方を生き物として考えた時に、自然界にゴミはないという感覚を持つことで変わっていくと述べた。人間は自然の一部と考えるヒントは中村さんの庭にあった。野菜などのゴミは庭にある落ち葉ための中に入れ土に還している。 現代社会の課題となっている高齢化社会について、古いものは捨てず、積み重ねに意味があるのが生き物で、アンチエイジングというものは無くエイジングすることが大事、さらにタイパ・コスパ社会の先にどのように豊かに生きたらいいか取材で訊いた。
中村さんは幼いころ家電製品は一つもなかったことを話し、現代は思い通りのように動く機械のように人間をみていると話す。タイパは機械からの発想だとし、生き物は時間を紡ぐものと述べた。今の若い人は自分たちが働いたらそれに見合う報酬があり、これから先自分の未来があるという感覚を持てる社会にしたらその言葉にはのらないとし、このことは社会の問題と述べた。タイパ・コスパというような競争社会は考え直す時にきていると話した。中村さんは子育ての話題になり、人は時間をかけて育つことから手がかかるから楽しさがあると述べた。機械の開発は否定しないが、機械の性質と生き物の性質は全く違い、しかし機械の影響で子どもにまで早さを求めたりしてしまうため、機械で便利にはするが人間は違うと話した。最後までこなすと思っていると人間としての豊かさにはつながらないという。
生きるとはなにかという質問に対して。あらゆる問題点は「人間は生き物」に戻ったら答えがあると話した。取材した池田さんは人間は時間を紡いでいくものだということに対し、その視点をもっていなかったことに気づいた。現代は機械による最適化にいきがちだが、自分の中に湧き上がってなりたいものはなにか立ち返りたい時間となったと話した。
エンディング映像。