部署異動を断った上田さんと庇った同僚は解雇された。その後はしばらくアルバイトでその日暮らしをしていた。30歳の時、再び経理として働くことになった。上田が就職したのは魚の卸業者で出社する時に3人の職人が早朝作業を行っていたところに遭遇した。その日から雑談をしてから出社するようになった。

ある日、うなぎの職人になりたいと直談判したらOKをもらった。社長もOKをくれた。こうしてウナギ職人の世界に上田は飛び込んだ。気づくと修業して8年が過ぎていた。しかし会社の経営も火の車となっていた。原因は社長が約1億円を騙し取られたことだった。上田は自ら借金をして会社に250万円を貸し付けて辞めた。しかし数カ月後会社は倒産し師匠3人も引退することとなった。

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会社倒産直後すぐに上田は職人として働き口を見つけた。倒産前に九州からやってきた取引先が上田に目をつけ上田が加工・販売をやるということで商談が成立していた。上田は40歳で独立した。しかし自分で営業しなければウナギは売れない。会社経営のために限度額いっぱいまで常に借金していた。独立から3年でうなぎの仕入先が倒産していた。ある日出資させてくれという男性が現れた。その御蔭でうな智をオープンさせた。上田は経営者としてではなく、職人に専念することとなった。昨年には男性の出資でうなぎ 心斎亭をオープンさせた。

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うなぎ 心斎亭うな智

今月、かつての師匠が心斎亭を訪れた。師匠たちの元で使っていた道具一式を今でも上田さんは大事に使っている。師匠たちに初めてうなぎを振る舞った。

オダギリジョーはアメリカ留学中に食べたフォーが美味しかったなどの話をした。ヒコロヒーは30歳で初めて月収が10万越えてみんなでご飯を食べに行きどこかでお金を落とした話をした。