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オープニング映像。
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- 柏木由紀
切手が多様な進化を遂げている。毎年、数十種類の新しい図柄が登場し8億枚を超える。最近ではシール式も人気。切手の全てを7人のデザイナーチームが生み出している。
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仕事場はオフィス。7人は日本郵便の切手・葉書室に所属する会社員。切手ごとに企画から完成までを担当する。チーム最年少の楠田さんは新作の構想を練っていた。取り組んでいたのは毎年発行される全国植樹祭の切手。その年に植えられる樹木を描くことが恒例。切手デザインの1番の肝はモチーフを小さな枠にどう収めるか。今年の開催地は岡山県。地域色も出せないか思案していた。チームは1週1回集り、進捗を報告し合う。独りよがりにならないよう複数の目でチェックする。今回は3案を作り意見を請う。楠田さんは背景にモモを潜ませたA案をおした。その後、上層部の審議も経てA案に決定。
チームをまとめる玉木さん。美大でデザインを学ぶも希望した大学院の受験に失敗。紹介でこの仕事に巡り合う。代表作は日本の伝統絵画を題材にしたシリーズ。
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- 日本郵便
山田さんは自宅で作業開始。得意とするのは神に手書きで描く手法で、タッチは上品で優しい。今回は日本の夏がテーマ。元々、イラストレーターになりたい夢があった。郵便配達のアルバイトをし、正社員となり社内公募で切手・葉書室へ移動した。自宅での作業はコロナ禍を機に始めた。原案ができると会社のパソコンでレイアウトや色味を検討する。鮮やかな色彩にも切手ならではの制約がある。
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切手デザイナーは全国を飛び回る。星山さんは美大のデザイン科で印刷を学んだ。代表作の海のいきものシリーズの新作で挑戦する。訪れたのは海遊館。過去にも生き物の描写の監修で協力を仰いでいた。今回、どうしても見たい魚がいるとバックヤードに入れてもらった。星山さんは質感を用紙をエンボス加工で再現しようと考えている。生き物を扱うのは難しく、デザイン案に専門家から詳細な赤が入る。金券でもある切手に間違えは許されない。要の特殊加工にも困難があった。
印刷は外部の会社が担っている。試し刷りを持参してきた。星山さんは立体的な加工をシートの隅々まで施そうとしていたが、シートが波打ってしまう。星山さんの決断を速く、実用性と遊び心のさじ加減を知っている。社内クリエイターと切手デザイナーは何が違うのかと話題にあがった。切手にデザイナーの名前は残らないが7人それぞれに仕事へ揺るぎない自負がある。
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東京藝術大学で漆芸を学んだ丸山さんは年賀状のデザインのため山梨県を訪れた。代表作は写真を撮った日本の城シリーズ。硬派なデザインは切手ファンに根強い人気がある。山田さんの切手の試し刷りが印刷会社から届いた。想定ほど鮮やかさが出ていない。発行予定枚数は4500万枚。締切が迫る中、どの程度の修正をすべきか判断を迫られた。チームリーダーの玉木さんが郵便局に持参したのは自身がデザインした新作。この日が発行日、いつも自分で買うことにしている。自作の台紙に貼り、発行初日だけに用いられる特別な印を押してもらう。切手をデザインする人は切手を愛する人だった。今月、山田さんの切手が発行された。小さな枠の中にひたむきな仕事が咲き誇っていた。
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