- 出演者
- すっちー 礼二(中川家) 剛(中川家)
茨城県牛久市にある牛久大仏。今回はこのスポットからスタート。今回の工場は縁起に関わるあれを作っている工場だと礼二が説明した。正解はカレンダー。茨城県阿見町にあるカレンダー工場へ向かう。社長の強口邦雄は、よい時期にきてくださいました、まさに来年のカレンダーを作っているといい、カレンダーは様々なとこに職人の技があるなどと話していた。
カレンダーは紙に印刷するだけと思っていませんか。カレンダー工場ならではのマル秘テクニックが続々登場。さらに貴重なカレンダーコレクションも公開。
まずは社長のカレンダー愛を紹介するといい、カレンダーコレクションを見せた。世界から集めたカレンダーが1000点以上あり、中でも貴重なカレンダーが江戸時代のカレンダー。他にも1898年のアメリカのカレンダーなど、国内外を問わず古いカレンダーが沢山。変わったカレンダーを見かけるとつい買ってしまうという強口社長。社長が考案した金運カレンダーもあり、他にも3か月カレンダーやスマホを差し込むと音が変わるカレンダーなど、斬新にアイディアで次々と開発している。企画倒れに終わったカレンダーは、食べるカレンダーだといい、ペーパーライスに食用インクで印刷すればカレンダーになるだろうと思ったが賞味期限を考えると現実的ではなかったのだという。
マル秘テクニック満載のカレンダー作りを見せてもらう。刷版と言う工程を担当している鈴木彩香さんは、開運カレンダーを愛用しているという。カレンダーのデザインが決まったらフィルムに印刷する。そのフィルムをアルミ板に重ね、紫外線を当てると、文字が浮かび上がってくる。アルミ板の表面には光に反応する感光剤が塗られている。こうして作られた版画ハンコのような役割をする。出来上がったハンを持って、次の工程のオフセット印刷に向かう。印刷機に版をセットしたら、印刷機にインクと水を補充。あとは機械がが自動で印刷してくれる。鈴木道和は印刷が終わった紙のチェックをしていた。鈴木道和はカスレやにじみが発生した場合は水とインクの量を調整するが、インク量の調整が難しいというが鈴木道和さんは、温度計や湿度計を見つつ、経験と感覚を頼りの調整しているという。
続いて紙を切り分ける断裁の工程。バインダーという紙を振動させて揃える機械に乗せるが、ここにマル秘テクニックが隠されていた。大事なのはバインダーに乗せる時の紙の持ち方。断裁を担当している阿井正さんは、持つ時に大事なのは1枚ずつ空気を間にいれると説明。間に空気が入っていない状態で振動させても紙同士がくっついていて、なかなか紙が揃わないので、紙の間に空気を入れると滑りやすくなり、きれいに紙を揃える事ができるという。揃ったところでカットしていく。
カットが終わった段階では同じ月の紙が束になっている。そこで1月から12月までそれぞれ棚にセットして、1冊ずつにまとめる丁合の工程は、部数が少ない場合などは手作業で行う。この工程でいちばん大事なのは、一冊にまとめた後、順番通りになっているかを確認する検品。ここにもカレンダー工場ならではのテクニックがある。高橋さんの手にかかれば100枚の検品も10秒とかからない。
丁合が終わると製本機で糊付けして閉じる。壁掛け用の穴を開けたら製本が完了だが、この後、名入れといって、企業名などを入れる工程がある。名入れカレンダーがこの工場の主力商品だという。高橋秀江さんの作業を見せてもらう。機械が1往復する間にページを捲っていく。多いときで一日に1万枚以上名入れする。
これでカレンダーの完成。ところでカレンダーと言えば卓上カレンダーを愛用する方も多いのでは、ということで最後に卓上カレンダー作りを探検。印刷されたカレンダーと台紙を機械にセットし、ペダルを踏むと自動でリングがかけられるという仕組み。4年間担当している佐久間莉沙さんに見せてもらう。繁忙期は15分間に200冊というペースで製本する。卓上カレンダーにも名入れを行うなど様々な注文に対応。こうして年間1000万冊以上のカレンダーを製造している。
すっちーはきょうの学びを「愛」だと話すと社長はズバリそのものですと同意していた。
「探検ファクトリー」の次回予告。