2025年12月20日放送 20:00 - 20:50 NHK総合

新プロジェクトX
オモチャの技術で宇宙をめざせ〜世界最小の月面ロボット開発〜

出演者
有馬嘉男 森花子 平野大地 米田陽亮 久保田孝 渡辺公貴 
(オープニング)
オモチャの技術で宇宙をめざせ 世界最小の月面ロボット開発

2023年9月、宇宙探査の金字塔となる挑戦が始まった。目指したのは日本の悲願、月面着陸。着陸機には世界最小、最軽量の月面ロボットが搭載されていた。開発のカギを握ったのはオモチャの技術だった。これは子どものころの憧れを原点に、世界最小、最軽量の月面ロボットに挑んだ夢とロマンの物語。

オープニング

オープニング映像。

オモチャの技術で宇宙をめざせ〜世界最小の月面ロボット開発〜
トーク

有馬嘉男と森花子はJAXAの宇宙探査フィールドを訪れた。宇宙探査フィールドで試験をくり返し開発されたのが手のひらサイズの変形型月面ロボット「SORA-Q」。SORA-Qは小型月着陸実証機「SLIM」に搭載され付きを目指した。そのミッションはSLIMの着陸状況を写真に納めて地球送るというものだった。

キーワード
SLIMSORA-Q宇宙航空研究開発機構
オモチャの技術で宇宙をめざせ 世界最小の月面ロボット開発

字類は再び付きを目指している。アメリカは月に眠る水などの資源を求めて人が長期滞在する基地の建設計画「アルテミス計画」を発表。中国やインドも次々と月面着陸に成功。日本はどんな月着陸を目指すのか。長年ミッションの検討を重ねてきたJAXA。その中に一貫して小型ロボットによる探査を主張する研究者がいた。それが久保田孝だった。久保田孝は子どもの頃からオモチャが好きで中でもロボットに心を奪われた。宇宙で活躍するロボットを作ることが将来の夢になった。小型のロボットを志すきっかけとなったのがNASAへの留学だった。久保田が小型ロボットの参考にしたものがオモチャだった。その中でも目が釘付けになったのが2007年に発売された二足歩行ロボットだった。2015年、JAXAは民間のノウハウを積極的に取り入れ開発を進める部門を新設。その中心にメンバーとなった久保田は、小型ロボットを共同で開発するパートナーを募集した。その募集にすがる思いで手を上げたのが二足歩行ロボットの開発者・渡辺公貴だった。渡辺は身長184cm、大学相撲の団体戦で全国優勝を果たした元学生力士。自分が大きかったので小さいものが好きだったという。小さいオモチャを追求しギネス世界記録にまで登録された。しかし二足歩行ロボット以降、8年間ヒット作はなく社内で逆風にさらされていた。渡辺の応募を久保田は受け入れた。最初の打ち合わせで渡辺は「子どもたちに夢を与えるのがオモチャの使命。それを宇宙でもやってみたい」と思いを伝えた。久保田が打ち合わせのために用意したメモ。ひときわ目をひく言葉があった。それが「トランスフォーマー」「小さいボールからロボットの形へ」だった。トランスフォーマーは渡辺が務める会社のヒット商品だった。渡辺は検討を重ねること1年3か月、直径10cmの試作機を作り上げ評価会で披露した。しかし坂を13度しか登らなかったので満足していなかった。

キーワード
アメリカアメリカ航空宇宙局アルテミス計画インドマーズパスファインダー中国同志社大学宇宙航空研究開発機構鉄人28号鉄腕アトム
スタジオトーク

今、世界の宇宙開発の最前線が月。久保田孝は「月には永久影があって、そこに氷があると言われている。電気分解して水素と酸素にすると燃料の素になる。いろんな天体にいく探査の中継地点にもなると期待されている。」などと話した。共同開発について渡辺公貴は「人がやってないことをやる魅力。それはワクワクした」などと話した。

オモチャの技術で宇宙をめざせ 世界最小の月面ロボット開発

2018年、久保田孝が人事異動でJAXAの部門長に昇進。現場を離れることを余儀なくされた。後任として開発リーダーを任せることにしたのは32歳の若手研究員・平野大地だった。平野は長野県出身。アウトドア好きの両親の影響で星空を眺めるのが好きになった。だが「好きなことを極めなさい」と母は15歳の時に他界。それ以来、好きなことに全力を尽くすのが平野の誓いとなった。月面着陸には世界にまだ例がない「ピンポイント着陸」「小型ロボが着陸したSLIMを撮影し地球に送信」という2つのミッションが課せられていた。小型ロボの搭載条件は直径8cm、重さ300g以内。条件を知った渡辺は眉を曇らせた。8cmでは月面を移動できないことは検証済みだった。渡辺は共に二足歩行ロボットを開発した米田陽亮に助けを求めた。目標は8cmの大きさで月面の移動に必要な30度の斜面をの登ること。何度やっても斜面は登れなかった。平野はロボットを過酷な宇宙環境に耐える強度に仕上げる役割を担っていた。しかしそれは渡辺たちの施策が終わらないと1歩も進まない。ある日、風呂からあがった渡辺の脳裏にウミガメの姿が浮かんだ。ウミガメの赤ちゃんは50度くらいの斜面を登って海に向かう。ウミガメは地面を押さえて登っていく。その押さえるというのを車輪に才能することを思いついた。偏心車輪はモータの軸を車輪の中心からずらす仕組み。どれくらいずらせばいいか、米田は車輪にミリ単位で穴を開け、最適な取り付け位置を探った。試作6号機は33度の斜面をゆっくりと登っていった。こうして小型ロボットの構造が完成した。

キーワード
SLIMドイツ航空宇宙センター宇宙航空研究開発機構
スタジオトーク

偏心車輪について米田陽亮は「ナイスアイデアだと思った。あんなに効果があるとは思わなかった。」などと話した。平野大地は「ほんとに30度いけたのかなって半信半疑だった」などと話した。

オモチャの技術で宇宙をめざせ 世界最小の月面ロボット開発

小型ロボットの構造は完成したが、もう1つ課題があった。それは月面を自律制御で移動し、SLIMを見つけ出し鮮明な画像を撮影すること。そのためにはマイクロコンピューターが必要となる。休日に渡辺が電子工作の展示会を訪ねた時、あるブースで自律制御で動くオモチャが目に飛び込んできた。使われていたのはみたことがない小型のマイコン。縦5cm、横、2.6cm。大手電機メーカーがアマチュア向けに発売した商品だった。渡辺たちが興味を示していることを知った永田政晴は目を輝かせた。永田はSLIMを見つけ出す機能をマイコンに組み込むため仲間を募集。瞬く間に宇宙好き社員20人が集まった。一方、平野は小型ロボットを宇宙仕様にするための試験を重ねていた。SLIMを検出し画像に収めるプログラムと格闘していた永田たち、5000枚以上の写真を検証。改良に2年をかけSLIMを性格に捕らえられるようになった。小型ロボットの愛称は「SORA-Q」。宇宙のSORAとQuestionのQ。子どもたちに宇宙に興味を持ってほしいという願いを込めた。2023年、9月、「SORA-Q」が月を目指して出発した。2024年1月、月面着陸の日。高度50m付近まで順調に降下。しかし最後の微調整で2つあるメインエンジンの内、1つが脱落。「SORA-Q」が無事かどうかも分からなかった。感触所で待機していた平野は月からの電波を捉えた。どんなデータなのか復元に要した時間は2日。映し出されたのはSORA-Qが撮った写真。SLIMがピンポイント着陸に成功したことを完璧な構図で捉えていた。。「SORA-Q」は見事使命を果たしてみせた。

キーワード
SLIMSORA-Q宇宙航空研究開発機構種子島
スタジオトーク

平野大地は「心の底からガッツポーズだった」などと話した。渡辺公貴は「9年間開発して、嬉しいの前に肩の荷が下りた」などと話した。久保田孝は「NASAの友人から成功おめでとうと言われて、SORA-Qはかっこいいと言われた」などと話した。

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SLIMSORA-Q
オモチャの技術で宇宙をめざせ 世界最小の月面ロボット開発

米田陽亮はSORA-Qの物語を子どもたちに伝えている。SORA-Qをきっかけに宇宙や科学に興味を持つ子どもが増えてほしい。それが米田の願いだった。渡辺公貴は母校の同志社大学に戻り、ロボットの技術を教えている。学生たちともう1度、月にロボットを送ることが新たな夢になっている。

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SLIMSORA-Q
(エンディング)
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