- 出演者
- 守本奈実 坂本美雨
日曜美術館50年を記念して世界一ミュージアム(世界一長く放送している週間テレビ美術番組)と題し、天海祐希さんを招いて日曜美術館をほりさげる。NHK日曜美術館50年展も開催中。パブロ・ピカソの作品などを展示している。
日美の魅力を3つのステージで味わう。第1ステージは、「日美はアートのW杯!」。MANDY B.BLUEさんは、パブロ・ピカソの「黄色い背景の女」を紹介。ピカソは小さい頃から真面目な学生だったが、少しずつ自分のスタイルを見つけて何にも縛られない絵を描くようになった。スペイン美術は世界一“自由”。ピカソは美術学校で学び、スペイン・マドリードのプラド美術館で昔の名作をひたすら模写していた。20代でアフリカ美術の伝統と全く異なる世界と触れたことで一変し、自由な作品を次々と手掛けた。世界的な巨匠となった後も、目指したのは子どものような絵。一方、反抗期のティーンエイジャーのような画家はサルバドール・ダリ。代表作の1つが「ポルト・リガトの聖母」。マリアの顔は、だりの愛した妻ガラをモデルにしている。岸惠子はガラに対するダリの思いを「あまりにもガラのことを描きすぎ言いすぎ神格化しすぎている。それがひとつの男としてのプライドであった」などと語っていた。天海祐希が2013年放送の「天海祐希 スペイン情熱の女たち」でスペイン・マドリードのプラド美術館を訪れた際、フランシスコ・デ・ゴヤ「わら人形遊び」を鑑賞した。マハと呼ばれる伊達女たちが男性の人形を放り投げて遊んでいる絵で、男性の支配に屈しない自由な女性たちを描いている。MANDYさんは、この絵からゴールデンボンバー「女々しくて」が浮かぶと話した。
クロエ・ヴィアートさんがフランス美術を紹介。ピカソも憧れていたポール・セザンヌの「水浴」は、画家・土田麦僊がパリで購入し愛蔵していた。以来100年、日本で大切にされている。フランス美術は世界一日本に愛されている。特に印象的なのは、クロード・モネ、エドゥアール・マネ、エドガー・ドガら印象派。池波正太郎は、ルノワールに日本人が惹かれる理由は失われた過去にあると語った。クロエさんは、アンリ・マティスがいろんな画家の中でいちばん音楽的だと指摘し、手が勝手に動き出すところまでが努力、鍛錬を自分に課したと語る。日曜美術館の第1回放送もフランスと深く関わる内容だった。日本が愛する画家たちは日本を愛した画家たちでもあった。盛んに描かれる日本の浮世絵や工芸品、ジャポニスムが生まれた。
イギリス美術は世界一“高い”。バブル期に話題になった日本企業の「ひまわり」落札など、ロンドンは世界中からお目が“高い”人が集う美術マーケットの中心。現代、話題を振りまくアーティスト、ダミアン・ハーストは野心が“高い”。彼の作品は本物の頭蓋骨にダイヤモンドを散りばめたもの。お値段は120億円で原価も33億円かかっている。ダミアン・ハーストを超える存在がフランシス・ベーコン。アイルランドで生まれ、ロンドンで活躍したフランシス・ベーコンの作品は、2013年11月13日、約142億円で落札され美術品史上最高(当時)となった。
日曜美術館の司会・坂本美雨は、大江健三郎が出演されたときの言葉は、何十年もずっと語り継いでいきたい素晴らしい言葉だと思っている。番組で大江健三郎は、ユーモア・おかしさ・陽気さ、われわれが勇気を持って生きていることには意味がある。そういう人間として絵を描いている。非常に苦しい時代で、家で悲しんでいようというよりは、ベーコンを見ることが、どんなに励ましになるかと僕は思っていると語った。
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第2ステージ「日本美術は世界一」、 point1 奇想。縄文土器に魅せられた井浦新の放送回や曾我蕭白の世界に惹きつけられた大野一雄の放送回を紹介。奇想の世界では18世紀の京都で伊藤若冲や長沢蘆雪などの奇想画家も大きな力があった。
第2ステージ「日本美術は世界一」、 point2 超絶技巧。師匠から弟子へ受け継がれる職人技やどうやって作ったのか全くわからない技、日本が誇る技術の推移を紹介。明珍「蛇自在置物」や安藤緑山「竹の子に梅 牙彫置物」の展示を紹介した。
坂本美雨の “イチオシ”は石田徹也。それまで広くは知られていなかった画家だが、番組放送後に大きな反響があった。しかしすでに石田は前年、不慮の事故でわずか31年の生涯を閉じてた。現代人の悩みを悲しみとユーモアで描く独特の画風が特徴。
“世界一の名画”と誰もが認める作品群を収録した映像を実物大で展示している。パブロ・ピカソ「ゲルニカ」は天海祐希が実物を観て圧倒されたという。ゲルニカはスペインの都市。1937年フランシス・フランコ将軍が反フランコ派の拠点として結託したナチス・ドイツによる無差別爆撃を受けた。当時パリにいたピカソが筆をとり、同年に行なわれたパリ万国博覧会のスペイン館で公開された。岡本太郎はその会場でゲルニカを観たという。北野武は怒りを通り越した人間そのものに対して「達観している」と感じたと語った。
天海祐希さんの「生きる力」という言葉をとりあげるなどした。
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エンディングの挨拶。日曜美術館はEテレ毎週日曜 あさ9時から放送中。
「NHK 日曜美術館50年展」は、東京藝術大学大学美術館で6月21日まで開催中。
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2026年4月29日(8:15)
