- 出演者
- 和久田麻由子
2月、大阪・八尾市で少女の遺体をコンクリートの塊のなかに遺棄したとして叔父が逮捕された。少女は2007年頃に死亡したといい、18年間にわたって誰にも知られることはなかったという。行政もその存在も把握できなかったという。調べを進めると、他にも居場所を把握されないまま育った子が各地にいることがわかった。
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- 八尾市(大阪)
2010年、3歳と1歳の子どもがマンションの一室で衰弱死した。シングルマザーだった母親は地縁のない大阪で子どもを部屋に閉じ込めて暮らしていた。2013年、横浜の雑木林から女児が遺体となって見つかった。母親は小学校に通学させず、自治体は家族の状況などを把握することができなかった。国は2015年、居住実態が把握できない子どもの所在確認に努めるよう指針を出した。それでも居所不明児童・生徒は少なくとも74人にのぼる。かつて、実子を社会から隔離し、死亡させた男性が服役を終えて取材に応じた。親族らに迷惑をかけてはならない、今の生活状況を知られたくないといった心理が働き、行政にも相談しなかったという。仕事で家をあとにしている間、子どもは家の中で1人きりだった。ある日、子どもは死亡していた。
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- 横浜市(神奈川)
杉山春さんによると、制度が整えられていっても、駄目な自分が社会に迷惑をかける、駄目な自分を社会に見せてはいけないという心理から、家庭が社会から孤立し、檻といえるほど閉鎖的になるという。しわ寄せ、ストレスのはけ口は家庭内で弱い立場にある子どもに向かう。
タケルさん(仮名)は出生届を出されず、戸籍も住民票もなかった。住民票にもとづいて乳幼児健診、入学手続きの案内が送付され、行政はそれによって存在を把握できる。外部からは異常かもしれないが、タケルさんにとって当たり前の生活だったといい、追い詰められている気持ちもなかったという。出生届が出されていないケースなど、戸籍がない子どもは少なくとも460人にのぼる。タケルさんの場合、NPOのサポートにより、戸籍を作ることができた。孤立により、実子を死亡させた男性は「周囲に相談できる人がいてくれれば、全然違ったのかな」と振り返る。ライターの杉山春さんは神奈川にある団地で孤立する家庭を生まないため、居場所づくりに取り組んでいる。親御さんは気軽に悩みを相談でき、子どもは地域に認識されて社会的接点を持つことになる。
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- 岩本玲奈無戸籍の人を支援する会
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