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広島県福山市の課題は、多くの地方都市が抱える若者の減少。そんな街の課題にスポーツの力で立ち向かうのが岡本佳大さん。岡本さんがオーナーを務める福山シティFC。J1から数えて5つ目の中国リーグに所属。Jリーグ昇格を目指している。そんな社会人クラブが今大きな注目を集めている。アマチュアクラブとしては異例の成果を上げている。観客動員数は最高3889人。これはJ3の平均観客数よりも多い。クラブの売り上げは年間約4.5億円。試合の放映権料や入場料収入はない。パートナー企業数は412社。自前のグラウンド、クラブハウスを持ち、チームの使用時間以外は一般への貸し出しもしている。成功の秘訣とは、1つ目はファンとの交流。試合後には選手自ら来場者に感謝の思いを伝え、ピッチの外でもサイン会。その結果、若者にとって物足りなかった街に週末の楽しみが生まれた。2つ目は、岡本さんが仕掛ける社会課題解決。活動は年100回以上。いずれの取り組みでも大切にしているのが、「この街と、ともに」というクラブが掲げる思い。福山での社会貢献活動を円滑に行うために、岡本さんはクラブの経営を営利・非営利に2分化。この仕組みの採用が地方創生を実現するための秘訣。2026年4月、福山市立深津小学校に訪れた岡本さんは、デニムのトートバッグを配布。福山市はデニム生産量が日本一で地場産業を応援しようと立ち上げた「マイファーストデニムプロジェクト」。デニム産業に早くから触れてほしいと福山市内全ての小学校1年生に無償で配布。バッグの中には協賛企業の名がずらり。企業にも教育現場にもメリットがある活動になっている。これを実現したのが、協賛企業とデニム事業者、それを取りまとめる福山シティクラブがプロジェクトメンバーとなりトートバッグを行政に寄付。非営利団体が行うことで行政の信頼を得られ、大規模な社会貢献活動も取り組みやすくなる。デニム産業の活性化には選手も貢献。移動着に採用したのは、福山デニムを使ったセットアップ。選手自ら広告塔となり、地元産業の魅力発信に貢献。市内の高校で、学校に関するプログラムの中間報告会が行われた。シン・ブカツプロジェクトとは、英数学館高等部のサッカー部の育成を福山シティFCが担うという取り組み。立ち上げの背景にあるのが、近年教育現場で進む部活動の地域移行。この取り組みを市も高く評価。福山で受け入れられるようになった今、クラブは新たな挑戦に乗り出している。
