2024年10月21日放送 1:35 - 2:24 NHK総合

栗山英樹 ザ・トップインタビュー
日本製鉄 橋本英二会長

出演者
栗山英樹 橋本英二 
(オープニング)
今回は…

ゲストは日本製鉄会長・橋本英二。日本製鉄は去年、USスチールを2兆円で買収すると発表。かつては赤字だった日本製鉄だが、その時に社長に就任したのが橋本。高炉を停止し自動車メーカーに大幅値上げを迫るなど、前例のない大改革が行われた。そんな橋本に、栗山英樹がインタビュー。

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ジョー・バイデンドナルド・ジョン・トランプユナイテッド・ステイツ・スチール・コーポレーションワールド・ベースボール・クラシック(2023年)日本製鉄
(栗山英樹 ザ・トップインタビュー)
日本製鉄 会長 橋本英二

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。就任した2019年は国内の主幹事業で赤字だった日本製鉄。就任を打診され即答はできなかったが、考えた末に「自分の責務」と感じて決意したんだそう。会社が不調だった理由を「現状に甘んじていた」など指摘。もともと大きな会社同士が合併した経緯から、社員も危機感を失っていたと分析。2019年には過去最大となる4300億円の赤字に。最初にやったことは過去の否定。

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住友金属鉱山新日本製鐵新日鐵住金日本製鉄

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。就任した当時は赤字続きだった日本製鉄。就任直後に高炉など一部製鉄所の全面閉鎖を決定。生産能力は2割減。人員合理化は1万人。「目標を建てられず現状が悪化していくのが崖っぷち」とし、当時の思いを「生き抜くための経営戦略だった」など明かした。反発もあったが、誰が見ても分かるような資料を作って現場を回るなどして説得したんだそう。「トップと現場が危機感を共有しないと危機感は醸成されない」など話した。

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呉市(広島)大井川和彦日本製鉄

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。就任直後に行った改革が、鉄鋼製品の大幅値上げ。「高付加価値商品が買い叩かれている」とし、自動車メーカーなどに値上げを迫った。技術力の強みを活かすため、生産設備にも大規模投資。心がけていたのは「選択と集中」。結果、鉄の生産量は減少したが短期間で利益は大幅増。

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日本製鉄日本製鉄 名古屋製鉄所

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。生まれは熊本の山村。一橋大学に進学し、学園祭の実行委員長を務めるなどリーダーシップを発揮。入社後は製鉄所勤務を経て、花形の自動車向け製品の営業を担当。上司と対立し輸出部へ異動となったが、独自の分析でグローバル企業へと成長させる足がかりを築いたという。社長になったのは2019年。同時に「日本製鉄」と社名変更。方針がブレないよう心がけていたのは「自分の頭で考えて自分で決断する」ということ。経営に当たっては委員会を作らず、高い目標を持って改革を推進。

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一橋大学日本製鉄熊本県

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。「崖っぷちに立ち向かうとき よりどころになった言葉」を2人に聞く。橋本が挙げたのは「事上磨練」。明の儒学者・王陽明の言葉で、実践を通して知識や精神を磨くことを意味。若い頃から座右の銘にしていて、「実践なくして本当の力はつかない」など話した。栗山が挙げたのは「刮目相待」。中国歴史書「江表伝」の一節で、人や物語の成長や進歩を期待して待つという意味。「人は自分の状態を変えられる」という思いのもと、「負けたとしても納得できるか」ということが決断の源になっていると明かした。

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ワールド・ベースボール・クラシック(2023年)日本製鉄村上宗隆江表伝王陽明

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。経営会議では厳しく臨むこともあるという橋本。大切にしているのは、部下と1対1で会食などして信頼関係を築くこと。

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丸の内(東京)日本製鉄

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。目指しているのは、市場が急成長している海外で一貫生産する「グローバル化」。日本メーカーの存在感が薄れていくなか、海外企業の買収を進めている。今後、USスチールを2兆円で買収する予定。実現すれば世界3位に浮上する。新たな勝負に出るときに大事にしているのは「論理と数字で決まった方針に縣ける」ということ。「企業は成長を続けないとダメ」「現状に甘んじるほうがリスクが高い」などと思いを語った。今後について、「低迷から脱却するラストチャンス」「成長から遠いイメージは払拭したい」など意気込んだ。

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エッサール・スチールユナイテッド・ステイツ・スチール・コーポレーション世界鉄鋼協会新日本製鐵日本製鉄

日本製鉄の橋本会長に栗山がインタビュー。「危機を乗り越えられる人材をどう育てるか」という質問に、「一番大事なのは目標を明確に示すこと」「これぞ、と思う人間には若いときから大きな仕事をさせる」「大きな金魚鉢に入れないと金魚は大きくならない」など語った。「どこまで責任を負わせるか」という課題について、「それぞれの役割は明確にするが 力ある人間の責任範囲は決めない」などと対処法を語った。

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日本製鉄
(エンディング)
エンディングトーク

栗山との対談を終え、橋本は「勝ち負けがはっきりする世界で勝負をされてきた」などと振り返り、「今の若い人たちはとんがりが足りない」「丸くならないで やってほしい」などとコメント。栗山が対談で印象に残った言葉として挙げたのは、「自分の中で”何となく”ということはあり得ないのだ」というもの。

エンディング

エンディング映像。

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