- 出演者
- 渡邊佐和子 佐藤二朗 近田雄一 河合敦
今回のターゲットは「平安京」。平安時代の平安京について調べると無秩序な姿が見えてきたという。
- キーワード
- 平安京
オープニングでは今回の捜査対象は「平安京」だと伝えられた。佐藤二朗は平安京のイメージについて「優雅な雰囲気」と語った。近田雄一は「今回調べたら平安京のブラックな一面が見えてきた」と語った。
- キーワード
- 平安京
近田雄一は平安京の手がかりを求めて、平安京創生館を訪れた。そこには平安京復元模型があり、当時のリアルな平安京を360度撮影した。そして専門家の桃崎有一郎さんに模型の映像を見てもらい、当時の平安京について解説してもらった。平安京は朱雀大路から右京と左京に分かれているが、南西部は道が欠けている様子が見て取れると伝えた。
近田雄一と桃崎有一郎はかつて朱雀大路があった辺りを訪れた。当時の朱雀大路の道幅は84mあったが、現在は17.6mほどだという。桃崎有一郎は右京は住むのに適しておらず、左京に人が移っていったことから、朱雀大路はメインストリートではなくなっていったという。
近田雄一と桃崎有一郎はさらなる手がかりを求めて右京を訪れた。そこで専門家の南孝雄と合流した。右京に人が住めなくなったのは、川の流れを変えたことで紙屋川で洪水が起こりやすくなったためだと解説された。さらに右京は土地が低かったので、大雨が振ると水が溜まってしまうという地理的な原因があったという。スタジオでは平安京は水害に弱い都だったと話題になった。ただ右京に人が住まなくなったことで、京都名物の九条ネギが生まれたと伝えた。
平安京の治安について専門家の西山良平さんに話を聞いた。西山良平さんは当時の平安京の治安について「良いとは必ずしも言えない」と語った。当時は群盗という馬に乗り、弓で武装した犯罪集団が横行していたという。専門家の磯部育実さんに当時の群盗が持っていた弓を見せてもらい、群盗の襲撃の様子を再現してもらった。一方で群盗を取り締まる組織もあったという。
平安京には群盗などを取り締まる警察組織として検非違使という警察のような組織があったという。当時の記録が残っており、973年に群盗と検非違使が激しい合戦をして容疑者を確保したという。ただ検非違使は人手不足で、80歳を過ぎて現役で働くという労働環境だったという。当時の平安京は犯罪に悩まされた都市だったと伝えた。スタジオでは佐藤二朗は「平安京は平安じゃない」と語った。
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- 平安京
平安京は群盗だけでなく、上流貴族も凶悪犯罪に手を染めていたという。ただ上流貴族には免罪特権があり、罪に見合った処罰を受けることはなかったという。そうした中で群盗には地方役人なども含まれており、弓矢の訓練には不自由しなかったという。地方役人が群盗になる背景には貴族が年貢を横取りしていたということがあったという。さらにそこから武士が生まれていったと伝えた。スタジオでは佐藤二朗は「武士が誕生したのが平安時代というのは意外だった」と語り、「歴史を紐解くと上手いことできている」と最後に感想を語った。
番組の次回予告。