2024年1月10日放送 22:00 - 22:45 NHK総合

歴史探偵
世界史スペシャル 古代ギリシャ

出演者
渡邊佐和子 佐藤二朗 栗原麻子 
(オープニング)
今回は...

今回は世界史スペシャル。調査するのは古代ギリシア。

キーワード
パルテノン神殿
オープニング

オープニング映像。

(歴史探偵)
スタジオトーク

今回、調査するのは古代ギリシア。日本は弥生時代で、稲作が広まった頃とされる。調査を担当した近田アナウンサーはアテネにあるパルテノン神殿に足を運んだ。

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アテネ(ギリシャ)ソクラテスパルテノン神殿ミロのヴィーナス
世界史スペシャル 古代ギリシャ

古代ギリシャにおいて、プロピュライアの門から先は聖域とされる。パルテノン神殿は紀元前5世紀に建てられた。神殿内には金で覆われたアテナ像が立っていたという。アテナはギリシャ神話の女神で、神殿はこの女神に捧げられたもの。見つかった出土品は博物館に保管され、X線といった科学的な検査から色彩豊かだったという。顔料の赤はエーゲ海の島、黄はキプロス島、青はアフガニスタンからもたらされた。白亜の建造物と思われていたパルテノン神殿も鮮やかな色に溢れていた。

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アクロポリスアクロポリス博物館アテナ像アテネ(ギリシャ)アフガニスタンキプロス島パルテノン神殿リンカーン記念堂国際連合教育科学文化機関大英博物館

花里利一客員教授は30年以上に渡って、パルテノン神殿の耐久性を調査している。過去の地震データから、神殿の柱がしなやかな動きで振動を吸収しているという。阪神・淡路大震災で観測された最大震度7の揺れにも耐えうると考えられる。柱はドラムという高さ1mほどの円筒の石材が積み重なって構成され、揺れを吸収する。

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パルテノン神殿京都大学生存圏研究所阪神・淡路大震災
スタジオトーク

色彩豊かだったパルテノン神殿は風雨にさらされ、退色してしまったという。ヨーロッパでは白は高貴、純粋さを表すとされ、西洋文明のルーツであるギリシャ彫刻は白であるべき、白であって欲しいという考えが広まっていた。諸説あるが、古代アテネの人口は約30万で、そのうち奴隷は9万人を占めていた。

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パルテノン神殿
世界史スペシャル 古代ギリシャ

古代アテネでは重要な議題を議論して決定する直接民主主義がとられていた。大勢の市民で賑わったアゴラ(市場)では哲学が花開いたという。ギリシャ神話は文化、芸術分野にも影響を与え、女神アテナを守護する少年たちを描いたアニメは日本で大人気となった。古代ギリシャは海上交易がさかんで、食文化も豊か。近田アナウンサーはぶどうの葉で包まれたタイの焼料理を堪能した。

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ゼウス像ソクラテスプラトンミロのヴィーナス聖闘士星矢
スタジオトーク

古代アテネは地中海交易の中継地ということで、色々なモノが集まった。「赤ワインは◯◯産、白ワインは◯◯産がいい」と嗜好する人も多かったという。また、オリンピアはゼウスに捧げるお祭りで、4年に1度、各地から代表者が集結。戦時下であっても、オリンピアの祭典の時は休戦するのが習わしだったという。

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シチリア島パルテノン神殿
世界史スペシャル 古代ギリシャ

紀元前5世紀初め、ペルシャ帝国は支配地域を拡大すべく、古代ギリシャに侵攻した。ギリシャ側はアテネ、スパルタなどを中心に連合軍を結成。決戦を前に巨大な三段櫂船を200隻もつくっていたという。敵船の側面から体当たりすれば、舳先に取り付けた衝角で船体に穴をあけ、沈没させることもできた。側面に回り込むには高い操船技術、機動力が求められる。3万を超える市民が漕ぎ手として参加し、訓練を重ねた。対するペルシャの艦隊は倍近かったが、「サラミスの海戦」はギリシャ連合軍の大勝利に終わった。

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アクロポリス博物館オリンピアス号サラミスの海戦サラミス島ピレウス港ピレウス考古学博物館
スタジオトーク

ペルシャ帝国に敗戦するというのは古代ギリシャの亡国を意味し、兵士たちは必死に戦うしかなかったという。三段櫂船の漕ぎ手として貧しい人々も参加していたが、勝利に貢献したことで発言力が高まり、民主主義がより盛んになっていった。ギリシャをロケした近田アナウンサーは専門家たちが自国の歴史に熱を上げていたと振り返った。佐藤二朗は「私に行かせてごらんなさい。多分、もう事務所には帰ってこない」と驚きの発言。

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サラミスの海戦
(エンディング)
次回予告

「歴史探偵」の次回予告。

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