- 出演者
- 羽生結弦
プロに転向し2年目のシーズンを迎えた羽生結弦。去年11月、自ら企画、台本を手掛けた「ICE STORY 2nd RE_PRAY」が幕を開けた。そこにあったのはかつてない舞台演出。完成までの舞台裏に密着。知られざる奮闘を追った。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「オープニング」というプログラムを披露した。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「いつか終わる夢」というプログラムを披露した。
羽生結弦は初めて日本選手として初めてオリンピック2連覇を達成するなど数々の金字塔を打ち立てた稀代のスケーター。2022年にプロに転向し初の単独アイスショー「プロローグ」を開催。2023年2月には東京ドーム公演「ICE STORY GIFT」を成功させた。今挑んでいるのはICE STORYの第2段「RE_PRAY」だった。今回のテーマは「ゲームの中の世界観」だった。ロールプレイングゲームの中で戦い成長していく主人公の姿を通して人生の選択や葛藤、そして未来へと続く物語が描かれるという。演出を手がけるのはMIKIKOさんだった。羽生は今回、MIKIKOさんに振り付けも依頼した。選んだ楽曲は「鶏と蛇と豚」。普段はやらない鏡を使った練習に羽生は少し戸惑っていた。リンクではMIKIKOさんの振り付けを活かすためのスケーティングを模索した。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「鶏と蛇と豚」というプログラムを披露した。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「阿修羅ちゃん」というプログラムを披露した。
去年11月に開幕したツアー公演「RE_PRAY」に臨んでいる羽生結弦。プロ転校後はフィギュアスケートの枠にとらわれない自由な表現を追求してきた。羽生は「ジャンプなしでも見せきれるプログラムを作りたい単純な体の動作でどれだけ見せれるかを自分に課して、いつか終わる夢を作った」などと話した。今回の「RE_PRAY」でも独創的なプログラムに挑戦。その1つが「MEGALOVANIA」だった。MEGALOVANIAはアンダーテールというゲームのBAMで、流れるのは強敵と戦う場面。そのシーンをスピンだけで表現する。最初は無音で効果音だけが響いている、その効果音をエッジの音だけで見せるという。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「MEGALOVANIA」というプログラムを披露した。
羽生は舞台となるさいたまスーパーアリーナである問題に直面していた。会場が圧倒的に大きいことに加え、リンクを囲うフェンスがないため距離感が掴めなくなっていた。さらに照明の明るさを含めた演出へのこだわりがスケーティングをより難しくしていた。視界の問題を乗り越えるため羽生は目をつぶって練習を行っていた。羽生がアスリートとしてこだわり続けている演出が6分間練習だった。大会で行われる演技直前の最終調整、それをショーに取り入れていた。
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- さいたまスーパーアリーナ
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「破滅への使者」というプログラムを披露した。
「破滅への使者」という演技を終えると、羽生は酸欠で倒れ込んでしまった。羽生は「なんでこんなことにしたのかなって正直思ってる。この体力の使い方は普通じゃないので」などと話した。たった1人で10を越えるプログラムを演じきるICESTORY。4分間の演技に全てを注いでいた競技者の頃とは比べ物にならないほど体力を消耗するという。10月上旬に行われた、通しリハーサルは思考を減らすための特訓の場でもあった。
RE_PRAYの第2部の冒頭は常識を覆すプログラムで幕を開ける。羽生は「この物語の中で1つのプログラムを2回やるという大きな挑戦。1部の物語を1回見た後だからこそ見えるそのプログラムはどれだけ変わっているか。見ている方自身にその違いを実感してほしい」などと話した。第2部の冒頭は第1部の冒頭で演じた「いつか終わる夢」をほぼ振り付けを変えずに再び演じる。
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- いつか終わる夢
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「天と地のレクイエム」というプログラムを披露した。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「あの夏へ」というプログラムを披露した。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「Let Me Entertain You」というプログラムを披露した。
羽生結弦がICE STORY 2nd RE_PRAY「SEIMEI」というプログラムを披露した。
アイスショーについて羽生は「自分で滑っていても本当に大変だなと思っていて、練習しながらなんでやってるんだろうなって正直に思います。そんなつらくても続けたいなって思えるのは、それを見に来てくださる方がいらっしゃるから。その方々のためにも僕は最高の演技をしなきゃいけない」などと話した。