2024年6月8日放送 18:00 - 18:30 テレビ東京

知られざるガリバー〜エクセレントカンパニーファイル〜

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(知られざるガリバー)
年商33億円 超音波溶着機 国内シェアNo.1

燕市の工場で作られている水平器は本体と蓋を超音波振動を使って溶かすことでくっつけている。音の振動が1秒間に数万回起こることを超音波と言い、超音波溶着とはその数万回の振動を活かして熱を起こし物を溶かしくっつける仕組みだ。超音波を使うことできれいに素早くものをくっつけることができる。この装置を作っているのが今回のガリバー、精電舎電子工業。

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エビス燕市(新潟)精電舎電子工業

精電舎電子工業は年商33億円、従業員数は160人。国内に10カ所、海外に2カ所の拠点を持っている。超音波溶着機は振動による衝突熱を使うことで一瞬でプラスチックを溶かしてきれいにくっつけることができる。発振器で振動を生み出す電力を供給、振動子で電力を1秒間に数万回の振動に変える。その振動の力を工具ホーンで増幅させることで摩擦・衝突を起こして熱を生み出している。超音波接合のメリットは素材そのものをくっつけることができることだ。

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精電舎電子工業荒川区(東京)

工具ホーンとは超音波の振動を増幅させる要となる部品。物には特定の振動に反応する性質があり、それを共振と呼ぶ。その伸び縮みの変化をシミュレーションしている。顧客によって溶着する製品は様々。そのため、顧客の製品によって工具ホーンの形も変わる。工場では顧客の製品に合わせた材料選びから部品の加工に至るまで、これまでに培ったデータを活かしながら1品1品手づくりで製造している。電気を振動に変える振動子の配線の加工も1本ずつ人の手で行われる。日本だけでなくヨーロッパでも使われているため、各国の規格に合わせる最終調整もここで行っている。大量生産ではなくオーダーに答えるため1台ずつ手づくりをしている。半導体の検査装置に使用される配線板の溶着装置を国内で初めて作った時はお金と時間をかけて達成した。

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共振柏市(千葉)精電舎電子工業荒川区(東京)

創業は1953年、高周波による溶着を可能にする装置の開発・製造を開始した。日用品をはじめとして急激に用途が拡大した。1961年には世界初の超音波溶着機を発表した。1970年には半導体事業に挑んだ。しかし、経済危機に直面して経営危機に陥った。さらに、得意の超音波事業も海外メーカーにシェアを奪われた。当時の社長は自宅を抵当に入れてでも経営を維持した。そこから奮起して、周波数の調整などごくじの制御回路を搭載した装置などを開発しシェアを取り戻した。そして今、再び半導体分野の開拓に乗り出している。

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リンクステック筑西市(茨城)精電舎電子工業

マルチワイヤ配線板は精電舎電子工業の機械を使っている。銅線同士傷つけずに交差させるのは難度の高い技術が必要で、工場では独自に技術を磨いてきた。高度な技術を実現させたのは精電舎電子工業の超音波溶着機だ。くっつける技術の一方で切る技術にも挑戦している。超音波を使えば振動で食品がくっつかず美しくカットすることができる。

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リンクステック筑西市(茨城)精電舎電子工業

「広い視野を持って革新的な技術開発に挑戦し続ける企業世界のモノづくりの未来を形つくっていきたい」などと渡邉社長は話した。

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精電舎電子工業
(エンディング)
次回予告

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