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東京計器は国内に事業所5か所、営業所13か所を持ち年商は471億円、従業員数は1692人。船舶港湾機器事業や防衛・通信機器事業がある。超音波でレールの傷を探す探傷車にも東京計器の技術が使われている。主力製品はジャイロコンパス。
ジャイロコンパスで高いシェアを誇る東京計器。地球の自転と重力で発生するプレセッションをコントロールすることでローターの回転軸は少しずつ北に向きを変える。プレセッションによって北を向く速度と地球の自転の速度が合うことでジャイロコンパスは北を刺し続ける。
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ジャイロコンパスの性能を左右するのは球体とローター。重心のずれを計測し1ミクロン以下に抑える。球体は重力以外の力の影響を受けないよう細いワイヤーで釣られる。東京計器のジャイロコンパスは国際海事機関が定める精度を上回る大型船の世界シェア6割位上という。
東京計器は1896年に東京・小石川に設立されたのが事業の始まり。和田嘉衡は「Measuring Instruments」から「計器」という言葉を作った。磁気コンパスの開発を行った。1902年に東京計器製作所と社名変更。戦後はレーダーなど航空計器も手掛けた。
東京計器は技術や製造ノウハウを磨き、1980年には東京計器独自方式のジャイロコンパスを開発。コア技術と独自のアイデアを組み合わせることで多彩なニッチトップ企業へと成長した。
東京湾海上交通センターのレーダーと管制室のシステムには東京計器の製品が使われている。海上交通センター(全国7か所)で東京計器の海上交通情報システムを導入している。他のレーダーと比べると分解能が良いという。
東京計器は宇宙・エッジAI・水素・鉄道・ライフサイエンスなど新規事情の育成に注力している。
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