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オープニング映像。
化粧品の試供品を製造する工場では扱う製品が多岐に渡っていて粘り気は製品によって異なる。こうした様々な液体をパイプなどを通して移動させる際に欠かせないのが「一軸偏心ねじポンプ」だ。ポンプの中にできる空間の容積が均一なため、一定の量を分けて吐き出すことが可能。化粧品を小分けするのにも役立っている。今回のガリバーは一軸偏心ねじポンプを製造・販売する兵神装備。一軸偏心ねじポンプの専業メーカーで国内シェアは90%を占めている。
兵神装備の年商は173億円。従業員数は475人。国内外12か所に拠点を持つ。兵神装備の一軸偏心ねじポンプ「モーノポンプ」は食品メーカーの生産工場などでも使用されていて、調味料の製造工程では欠かせない装置となっている。
兵神装備の一軸偏心ねじポンプの特徴の一つが高い精度で安定した量を移動できることだ。ピストンの往復によって吸い込みと吐き出しを行うポンプの場合、ポンプに液体を吸い込む間は吐き出しが止まるため間隔が空いてしまう。一軸偏心ねじポンプの場合は均一な容積の空間が連続して送るため一定量を吐き出し続けることができる。回転速度に比例して正確に量を増やすことができる。そのため、2種類以上の液体を混合することができる。液体だけでなく食材など柔らかい固形物も運ぶことができる。
一軸偏心ねじポンプで重要なのはローターとステーターの間の密閉空間が全て同じ容積で、どの断面でも同じ面積になること。そのためには緻密な設計と加工が必要になる。製造工程は企業秘密。兵神装備にはモーノポンプの他にも主力製品がある。
兵神装備の創業者はもともと金属加工品の仲買業をしていた小野恒男。ドイツのNETZSCH社が製造・販売していた一軸偏心ねじポンプに出会い、 ライセンス契約を結んで1968年に兵神装備を設立した。翌年、大手造船会社にモーノポンプ1号機を納入、1974年には下水処理場に汚泥移送ポンプを納入した。さらにその技術を活かして食品業界にも参入した。一軸偏心ねじポンプの仕組みを活用したディスペンサーは食品を作る工程で多く使われている。一度に出す量は顧客の用途で異なるため、ローターとステーターの最適な組み合わせ選ぶ。直径2.5mmのローターはスマートフォンに接着剤を塗る工程などでも活躍している。ディスペンサーの精度を高めるテストはほぼ毎日行われている。
顧客に「感動」を与えられるような付加価値の提供を考えようなどと市田社長は語った。
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