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オープニング映像。
今回のガリバーは再生機ビジネスに取り組む富士フイルムビジネスイノベーション。複合機などオフィス機器の製造のほか、顧客の課題を解決する製品サービスを提供している。
富士フイルムビジネスイノベーションの年商は1兆2000億円、社員数は3万1600人。国内ん283か所、海外に156か所の拠点を持つグローバル企業。複合機などのオフィス機器や商業印刷分野、ビジネス関連のソリューションを手掛けている。複合機のコピーはマイナスの電気同士が反発する性質を利用している。
富士フイルムビジネスイノベーションの複合機の基幹部品は国内工場で製造している。2007年に開発したLEDプリントヘッドは画像を転写する重要部品。従来のレーザー方式に比べてかなり小型で軽量化されている。自動化によって微細な製品を高い精度で作っている。もう一つの基幹部品が帯電ロール。帯電ロールも精度の高い形状を実現するため自動で製造されている。
富士フイルムビジネスイノベーションが基幹ビジネスの一つとして取り組んでいるのが複合機の再生。複合機の再生も国内の工場で行っている。使用済みの製品はアジア全域から工場近くの倉庫に集められる。利用履歴をチェックして、1台1台使用状態に応じて再生が行われる。それぞれのb品を丹念に調べて、リユースできるものは分解・清掃が行われる。摩耗・消耗した部品は交換される。ほとんどの工程は手作業。さらに、再生しやすい設計にも取り組んでいる。組立や分解がしやすい構造になっているかVRで確認する。
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- 富士フイルムビジネスイノベーション
1962年、富士写真フイルムと英国ランク・ゼロックス社との合弁により富士ゼロックスを創立。国内初の普通紙複写機の販売を始めた。1975年、フルカラー複写機を発売。1989年には複合機を発売。1995年には使用済みの製品や部品を再生させる循環型システムの取り組みを開始。1998年、文書をデータ化して管理できるソフトの販売を開始。2021年、米ゼロックス社との技術契約終了に伴い社名を富士フイルムビジネスイノベーションに変更。
渋谷区役所では書類の場所を取られ会議室不足という問題が。そこで、富士フイルムビジネスイノベーションの関連会社に文書のデジタル化を依頼した。割り印が押してあるような特殊な書類でもそのままデジタル化できる。様々な大きさが混じった書類でも一度にデジタル化できるという。手書きの文字を社名か住所かAIが解釈して登録することなどで、書類のデジタル化はより柔軟に効率的に進化している。顧客企業への提案作製を効率化するため、今年度からAIツールを導入した。
「働ける人が減っていく中でいかに効率を上げて創造的な働き方をすることがすごく大事、そのことを社員と顧客で一緒につくっていき社会全体を良くしていく」と浜社長は語った。
知られざるガリバーの次回予告。
