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オープニング映像。
日置電機は長野を開発・生産の中心に据えて海外事業も展開するグローバル企業。年商は393億円、従業員数は1098人。電流の周囲にその電流の大きさに比例し磁力が発生するアンペールの法則。電流センサーは磁力を拾って、その強さから電流の値を導き出している。このとき重要な役割を果たしているのがセンサーに内蔵されているコイル。日置電機はコイルに様々な工夫をこらしている。
日置電機が取り扱う電流センサーはコイルの巻き方で性能に違いが出るという。一般的なコイルのセンサーは電線の位置が変わると計測値が変わる。正確に測るには電線をセンサー中央に通しコイルとの距離を常に均一に保つ必要がある。巻き方を工夫したコイルの入ったセンサーでは電線が動いても計測値はほぼ変わらない。センサーと計測物との距離を一定に保つ必要がないため、先端の形状を変えることができる。
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コイルの製造では、一定のテンションえおかけて巻くことで均一に巻きやすくなって品質のばらつきも抑えられる。センサー部分を製造する時、超音波でプラスチックカバーを振動させることで接合面を摩擦で溶かして一体化させている。自動生産機器の多くは自社で設計・製造している。センサーが正確な電流値を出力できるように調整し、ばらつきを補正する。品質検査では製品が設計仕様通りの性能・精度・信頼性を満たしているかをチャックする。調整と検査は全品に対して行う。
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日置電機は創業者による電気計測器の製造から始まる。戦後は米軍に用いられる電気計測器のの製造工場に指定されて大量受注を獲得。これを機に海外取引が本格化。オイルショックで長く不況が続く中、日置電機はある活路を見出した。
日置電機はオイルショックで不況が長引く中、石油価格が高騰する中で生まれた“省エネルギー”というニーズに活路を見出した。この時期にクランプ式電力計を発売。節電ブームでヒット製品となった。効率的な製造でコストを抑え品質を安定させるための自動生産機を導入。現在まで受け継がれる生産技術の礎となった。2014年に発表した金属非接触電圧センサー。カバーの上から電線を挟むだけで簡単・安全に電圧を計測できる。金属非接触電圧センサーは日置電機が独自開発した世界初の製品。従来は金属の端子同士を接触させる方法が一般的で、感電やショートの危険が伴った。鍵となるのはセンサーを挟むと流れる微弱な電流。
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「多種多様なニーズ二提供していくことを広げていきたい」と岡澤社長は語った。
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知られざるガリバーの次回予告。
