- 出演者
- 草刈正雄 漆原輝
(オープニング)
オープニング
オープニング映像。
File591 ぬくもりを味わう お椀
今回のテーマは
今回は深くて温かいお椀の魅力を紹介する。
一、肌で味わう
福井・鯖江市は古くから越前漆器の街として知られてきた。創業225年のお椀専門の漆塗りの工房ではこれまでに1500種類以上のお椀を作ってきた。持ち上げて口に運ぶという食器は世界的に見てもすごいまれな食器だという。
漆塗りの歴史は古く、縄文時代には既に存在していた。江戸時代になると現在に伝わる技法が各地で確立されたと言われている。輪島塗は100以上の工程を経て作られる。中でも、輪島産の珪藻土から作る地の粉を使った下地塗りが特徴だ。仕上げの上塗りは埃や塵が入らないよう専用の部屋で行なわれる。
ニ、お椀と料理の小宇宙
三、器に宿る物語
石川・加賀市の漆芸家・田中瑛子さんは特徴的な形のお椀を作っている。田中さんは木地挽きから仕上げまで全て1人で行う。田中さんの真骨頂は漆の表現だ。
- キーワード
- 加賀市(石川)
能登町合鹿の福正寺はこの地域でお椀を作っていた木地師たちが建てたと言われている。白米が貴重だった時代、山盛りのご飯を持ち帰って家族で分けるという風習が今でも残っている。使うのはこの地域で明治時代に作られたお椀で合鹿椀を言われている。寺には江戸時代の合鹿椀も残されていた。合鹿椀に魅せられ、30年以上作り続けている人がいる。木彫作家として活動していた大宮さんは15年前にかつての合鹿椀の復元を始めた。