- 出演者
- 千賀健永(Kis-My-Ft2) 田中道子
オープニング映像。
- キーワード
- 関東大震災
千賀健永と田中道子が解体現場の渋谷を訪れた。ことし1月に閉店した東急百貨店本店。渋谷ならではの難関が屋上にある塔屋。重機を乗せた階上解体をすると工期が大幅に延びてしまう恐れがあるため出来ないのだという。渋谷はビルが密集しているため地上解体も難しいという。そこで人力の壁倒しという驚きの作戦をとることにした。壁は高さ3m、幅6.5mの鉄筋コンクリート製で重さは9トンに達する。難関ポイント 巨大な壁を人力で解体せよ。この特殊なミッションを遂行するためはつり工&かじ工の職人チームが集結。リーダーの島村俊幸さん。25kgあるエアブレーカーを使ってコンクリートを砕く。重機解体が広まった今ではあまりやらない工法だという。まずはつり工がブレーカーで両端と下側のコンクリートを砕く。次にかじ工が鉄筋を溶断。最後に壁の上部の取り付けたワイヤーをレバーブロックで引っ張り壁を引き倒す。ブレーカーの先端がずれないようコントロールする必要があり下方向よりも技術とパワーが求められる。さらに感触を頼りに鉄筋を傷付ないようコンクリートだけを砕く。かじ工は左右のバランスを見ながら溶断する。レバーブロックでワイヤーを手作業で巻き取る。しかし安全を考慮して残したダブル配筋が固すぎてなかなか壁は動かない。島村さんは鉄筋を追加溶断することに決めた。再びワイヤーを引くと壁が動いたがレバーブロックのアンカーが抜けてしまった。想定外の事態に作業は中断。コンクリートを掘り出し新しいアンカーポイントが作られることに。レバーを引くこと3分、ついに壁が倒れ難関ミッション大成功。百貨店の1階フロアは内装撤去が済んでいた。
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- 城島茂東急百貨店 渋谷・本店渋谷(東京)
東急百貨店本店がオープンしたのは1967年。当時の渋谷は集客施設が駅に集中していた。賑わいを広げるため駅から500m離れた場所に百貨店は作られた。狙いはあたり百貨店へと続く道の通行量は2倍に増えた。日本の百貨店で初めて設置されたというガラス張りのエレベーターや屋上ビアガーデンも話題に。いつしか駅からの道は東急本店通りとも呼ばれ名実ともに渋谷のシンボルとなった。建物の老朽化でことし1月、55年の歴史に幕を閉じた。
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- 東急百貨店 渋谷・本店渋谷(東京)
深夜、百貨店前の道路が規制された。現れたのは220トンの大型クレーン。揚重作業が夜を徹して行われた。重機を使った渋谷での解体は一筋縄ではないかない。8階では工期内で終わらせるため9台もの重機が階上解体を行っていた。解体で出る廃材は多岐に渡るがコストの問題から現場で分別する必要がある。1日400トンの廃材が出る。9台の重機はそれぞれ役割が異なる。大割りでひと塊に切り取り、小割でコンクリートと鉄筋を分け、電磁石で鉄を集める。それらを下の階に落としてダンプカーに積み込まれ搬出。重機で分別しきれなかった鉄筋などは人力で分別される。インドネシア出身のウシャフさんとアダムさんが10トントラック1台分のコンクリートガラから10分以内に分別している。簡単そうに見えるが2人にはここで培った技術がある。タイムはなんと3分40秒。このあと解体ガラは処理施設で徹底分別される。
コンクリートガラが向かう先には日本が世界に誇る技術が隠されているという。田中道子が調査に向かう。芝浦工業大学の増田教授が案内してくれた。国内最大級のリサイクル施設。解体現場から集められたコンクリートガラは仕分けをしながら再生される。巨大ローラーでコンクリートを砕いていく。電磁石で鉄筋を吸い上げる。鉄は年間500トン集められ、鉄筋や鉄骨などの建設資材に生まれ変わる。電磁石につかないアルミやステンレスなどは手作業で取り除く。木くずはバイオマス発電の燃料にする。ガラを砕いた砂利は道路の下地やコンクリートの材料として生まれ変わる。リサイクル率は世界有数の97%に達する。東急百貨店本店の解体工事は来年6月に終了予定。跡地には高さ155mを超える大型複合施設が作られる予定だ。
エンディング映像。
NHK+でも配信。
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- NHKプラス
「解体キングダム」の番組宣伝。
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2023年11月22日(19:57)