深夜、百貨店前の道路が規制された。現れたのは220トンの大型クレーン。揚重作業が夜を徹して行われた。重機を使った渋谷での解体は一筋縄ではないかない。8階では工期内で終わらせるため9台もの重機が階上解体を行っていた。解体で出る廃材は多岐に渡るがコストの問題から現場で分別する必要がある。1日400トンの廃材が出る。9台の重機はそれぞれ役割が異なる。大割りでひと塊に切り取り、小割でコンクリートと鉄筋を分け、電磁石で鉄を集める。それらを下の階に落としてダンプカーに積み込まれ搬出。重機で分別しきれなかった鉄筋などは人力で分別される。インドネシア出身のウシャフさんとアダムさんが10トントラック1台分のコンクリートガラから10分以内に分別している。簡単そうに見えるが2人にはここで培った技術がある。タイムはなんと3分40秒。このあと解体ガラは処理施設で徹底分別される。