2024年1月1日放送 7:20 - 9:00 NHK総合

超体感!四国 お遍路の旅

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。現在、、海外の観光客が四国のお遍路に来るのだという。

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上板町(徳島)京都府兵庫県吉野川愛媛県東京都鳴門市(徳島)
(超体感!四国 お遍路の旅)
第一章 TOKUSHIMA 発心の地

最初に紹介するのは徳島県鳴門市の第一番札所とされる霊山寺。ここをお遍路の最初の地にする人が多いという。お遍路で参拝する寺院を「札所」と呼ぶ。ちなみに88か所を一度に巡るのが順打ち、何度かに分けるのを区切り打ちという。霊山寺ではお遍路グッズを揃えることができるという。お遍路は空海ゆかりの寺を巡る。その際に持つ杖は行き倒れてしまった人の墓標になったのだという。ちなみに早い人でもお遍路には30日ほどかかるという。参拝では手水舎で手を洗い、鐘をつく。その後蝋燭とお線香、納め札を奉納する。第ニ番札所は極楽寺は安産祈願のお寺として知られているという。第三札所は金泉寺、ここの井戸に顔がはっきり写ると長生きできる。またこちらではフクロウの置物をもらえるのだという。お遍路では地域の住民が「お接待」として時に食事やお茶を振る舞うのだとか。多くの人は6番目の安楽寺を第一目標とし、宿にする人も多い。また安楽寺には弘法大師が温泉を発見し、今でも宿で使われているのだという。

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安楽寺愛染院極楽寺熊本空港空海金泉寺霊山寺

十番札所と十一番札所の間では季節の花々を見ることができるが、これも地域住民の「お接待」の1つだという。途中通る吉野川は暴れ川として知られ、堤防ができるまでは氾濫することも多かった。しかしそれは同時に肥沃な土地を産み、この一帯は藍の産地となっている。藍染はジャパンブルーと呼ばれ、かつてはお遍路も藍染の服で巡るのが一般的だったのだという。十一番札所の藤井寺は藤の花が有名。そしてここからがお遍路の「最大の難所」だとされる。ここから十二番札所の焼山寺までは700mほどの山道を登らねばならない。山道の道中にはお遍路を行う人を励ます言葉が吊るされている。ちなみにお遍路が一般的になったのは戦国時代以降、江戸時代からだという。藤井寺から7時間ほど歩き十二番札所の焼山寺に到着。

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モートン常慈上板町(徳島)吉野川川島潜水橋焼山寺藤井寺

四国中央部には東西200キロに渡って山地が続く。その中で人気の観光地となっているのが祖谷渓。ケーブルカーもあり人気の宿となっている。この地域は標高も1000m近い集落で、場所によっては傾斜角度も40°にもなるという。そのため昔から蕎麦が育てられてきた。郷土料理にもなっている。第二十三番札所の薬王寺を超えると、お遍路の道は高知県に入る。その距離は77キロになるという。県境の海陽町では轟神社秋季例大祭が11月に行われ、水の神に感謝する祭りで、農家や漁師さんが参加する。祭りでは神輿を滝へと入れていく。これは水の神様を滝に連れて行くことで感謝の気持ちを伝えるのだという。

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三好市立東祖谷小学校水波女海陽町(徳島)祖谷そば祖谷渓祖谷(徳島)薬王寺轟の滝轟神社秋季例大祭

間もなく高知県に入るというところで、1回目のお遍路だという男性と会う。男性は仕事を辞めて、次の仕事に就くまでの間にお遍路をしているという。男性は山道を時に間違いながら進むが、それもまた楽しいのだと話す。

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山口県
第二章 KOCHI 修行の道場

ここからお遍路は高知県に入っていく。最初の札所は室戸岬の上にある第二十四番札所の最御崎寺。この地に寺を作ったのが空海が若い頃修行をし、悟りを開いた場所だとされる。空海は修行の中で夜明けの明星が口の中に飛びこんで悟りを開いたとされている。その後は遣唐使として唐で密教や建築技術・学問などを学び、学校なども作ったという。次の札所は金剛頂寺、ここでは植物学者牧野富太郎が発見したヤッコソウも見られる。ヤッコソウは謎多き植物で、自生している場所は全国でも少ないのだという。続く三十一番札所の竹林寺は夜景、特に月が非常にキレイだという。月は空海が開いた真言宗でも非常に重要で、月は仏の心だと考えられているのだとか。浦戸湾を渡り先を目指す。黒潮町ではカツオのたたきが名物。黒潮町はカツオとともに発展した漁師町で、ご近所の人たちで空海を順番に祀る習慣がある。漁師の多いこの街では家内安全の他に漁の安全を祈願する。

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みくろ洞カツオのたたきヤッコソウ五台山仁淀川北海道大学土佐市(高知)室戸岬最御崎寺浦戸湾満濃池牧野富太郎種崎渡船場空海竹林寺遣唐使金剛頂寺高知市(高知)鹿島黒潮町(高知)

民宿を営んでいるという明神さんのお宅にお邪魔することに。漁師でもある夫の好久さんは午前4時から漁に出る。妻の妙子さんは見送りをし、漁の安全を祈った。午後1時半に戻った好久さん、漁で獲ったカツオをお客さんに振る舞った。ここから三十八番札所を目指す。この一帯は大岐海岸がお遍路の道になっている。ここで東京で役者の仕事をしているという男性に出会う、彼はここ数年役者としての仕事が上手くいっていないのだという。そのため今回のお遍路で自分を見つめ直し、今後に関して考えたいのだと話した。男性は金剛福寺に到着、ここはお遍路の折返し地点となる。

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大岐海岸東京都足摺岬金剛福寺

高知県宿毛市、ではダルマ夕日という現象を見ることができる。

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ダルマ夕日宿毛市(高知)
第三章 EHIME 菩提の地

お遍路の道のりは愛媛県に入っていく。毎週水曜日にお接待を行うという小屋を訪ねる。野菜不足になるだろうというお遍路さんに対して野菜を多く使ったメニューでもてなすのだとか。この日は台湾から来たという男性をもてなす。このように外国から来るお遍路さんも多いため、英会話を覚えたという女性もいるのだとか。第四十六札所の浄瑠璃寺には俳句ポストというお遍路さんが俳句を詠む場所がある。こうしたポストが松山市内には多く、街の人も慣れ親しんでいる。第五十一番札所の石手寺には種田山頭火の歌碑がある。波乱万丈の人生をおくった山頭火が救いを求めたのが俳句とお遍路で人生即遍路という言葉を残した。

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三坂峠丹波の里接待所松山市(愛媛)松山鮓浄瑠璃寺石手寺種田山頭火

第六十番札所、横峰寺。取材を行った日は雪で出会った海外のお遍路さんは「チャレンジだった」と話してくれた。

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横峰寺石鎚山
最終章 KAGAWA 涅槃の地

かつてお遍路の途中で亡くなる人も多かった。道半ばで亡くなった方はこの地で眠り、地域の人たちは手厚く葬り、地域の人は今も世話をする。先の役者としての仕事が上手くいっていないという男性と1ヶ月ぶりに遭遇。様々な出会いがあり、彼の表情は明るくなっていた。そして第八十八札所の大窪寺を訪れた男性は納め札に役者を続けることと、周囲の人達の体を気遣う言葉をしたためた。お遍路を終えた彼は「自分の一歩を信じられるようになった」と話し、道中は人生や旅に不安を感じたが、進んだほうが前に進めるのだと考えたという。お遍路を終えた人たちはここから日常に戻っていった。

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大窪寺愛媛県打ち込みうどん
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