2024年1月1日放送 5:10 - 6:00 NHK総合

躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー

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(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

(躍動する大自然 奇跡の絶景ストーリー)
富士山 変わりゆく山 溶岩の森をたどる

山岳ライターの小林千穂が富士山を旅する。富士山は10万年前に活動を始め噴火を繰り返してきた活火山。流れ出た溶岩や火山灰が幾重にも積み重なり現在の端正な姿を作り出した。山岳ガイド・上野真一郎とともに青木ヶ原樹海へ。平安時代初期の貞観大噴火で山の裾野を溶岩が焼き尽くした際、一つの湖が5つに分かれ現在の富士五湖ができた。焼き尽くされた湖周辺の森が何百年もかけて再生したのが現在の青木ヶ原樹海。山の二合目付近で起こった溶岩の噴出は二年にわたって続いたが、ところどころに続く小高い部分が溶岩を免れ、そこには薄暗い溶岩の森とは対照的な豊かな自然が残された。森の中には溶岩洞窟「富士風穴」があり、溶岩が作った天然のトンネルになっている。噴火で流れた溶岩はまず外側が冷えて固まる。その内側では大量の熱い溶岩がトンネルを流れ続ける。噴火が収束すると外側だけが残り、溶岩洞窟となる。かつて富士風穴は蚕の卵を保管する貯蔵庫として使われていた。3つ設けられた貯蔵小屋では寒さを利用して卵が孵化しないように保管され、各地の養蚕農家出荷されていたという。

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富士山青木ヶ原樹海
富士山 変わりゆく山 大噴火の痕跡

山岳ライターの小林千穂が富士山を旅する。新富士山と古富士山から流れ出た西側の末端に位置する静岡県・長泉町。流れてきた溶岩が冷え固まったところにできた鮎壺の滝は落差10メートル。現在は住宅街の中にある美しい滝。溶岩の下の柔らかい土の層が川の水で削り取られ、溶岩の下に潜り込むことができる。

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三島駅割狐塚稲荷神社富士山長泉町(静岡)
富士山 変わりゆく山 巨大噴火口へ

山岳ライターの小林千穂が富士山を旅する。富士山の美しい曲線を描く山裾にコブのように突き出ている宝永山。宝永山の第1火口は富士山の山頂の火口よりも大きい。宝永4年11月23日、富士山の南東斜面から噴煙が吹き出した宝永大噴火は16日間にわたって続き、噴煙は2万メートルまで達したと推測されている。噴火が起こると地下深くから熱いマグマが吹き出し飛び散ったマグマが空中で冷えて固まると火山弾になる。現在の宝永山火口付近にも赤い火山弾が多数転がっている。火口から飛び出した噴出物は強い偏西風にあおられ東側の斜面に降り積もった。宝永山は噴火の噴出物が200mも堆積してできた山で、たった2週間で作られたという。

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宝永山富士山
富士山 変わりゆく山 崩壊の現場へ

山岳ライターの小林千穂が富士山を旅する。富士山の斜面には幾多もの沢状地形があり、大雨や雪解けの際には大量の水が流れ土砂崩れを引き起こす。富士山最大の沢は西斜面にある大沢崩れ。千年前から盛んに崩れ始め、その規模は年々拡大。やがては富士山の形を大きく変えてしまうと言われている。大雨が振ると大沢崩れから大量の土砂が流れ込み山麓の暮らしに多大な被害をもたらしてきた。源頭部では脆い地層がむき出しになっており、麓への被害を最小限に食い止めるため41年前から砂防工事が続けられてきた。大沢崩れの崩壊を止めることはいまの技術では難しいため下流側で砂防工事を行い崩落を最小限に抑える策が取られているという。

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富士山
(エンディング)
エンディング

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