2025年1月11日放送 5:30 - 6:00 フジテレビ

週刊フジテレビ批評

出演者
渡辺和洋 椿原慶子 前田有一 長谷川朋子 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像。

オープニングトーク

今日のテーマについて渡辺和洋は「なぜ洋画がヒットしにくい? 鎖国化か? 日本のエンタメの未来」などと説明した。

テレビウィークリー
新春!爆笑ヒットパレード2025

1月1日放送の「新春!爆笑ヒットパレード2025」に寄せられた視聴者からのコメント「出演する芸人がいつ頃出るのか知りたい」などを紹介。

キーワード
新春!爆笑ヒットパレード
ぶっとび!豪傑伝説

1月2日放送の「ぶっとび!豪傑伝説」に寄せられた視聴者からのコメント「かつての豪傑たちのエピソードを見てワクワクした」などを紹介。

キーワード
ぶっとび!豪傑伝説
BABA抜き最弱王決定戦2025新春SP

1月3日放送の「BABA抜き最弱王決定戦2025新春SP」に寄せられた視聴者からのコメント「5人対決だとジョーカーも回って面白い」などを紹介。

キーワード
BABA抜き最弱王決定戦2025新春SP
監察医 朝顔2025新春スペシャル

1月3日放送の「監察医 朝顔2025新春スペシャル」に寄せられた視聴者からのコメント「真摯に向き合い懸命に取り組む姿はなくてはならず引き込まれた」などを紹介。

キーワード
監察医 朝顔2025新春スペシャル
フジテレビ社外モニター会議

番組「ネタパレ」を議題に行われた社外モニター会議の様子を紹介。社外モニターたちから様々な意見が出され、チーフプロデューサーの情野誠人はより人を描ける番組にしていきたいなどと伝えた。

キーワード
ネタパレ情野誠人
The批評対談
今日の批評対談

ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門で「SHOGUN 将軍」が作品賞を受賞し、主演男優賞なども同時受賞となった。ハリウッドで日本やアジア作品が台頭する一方で、日本国内では洋画の苦戦が相次いでいる。そこでなぜ洋画がヒットしにくいのかに迫っていく。

キーワード
SHOGUN 将軍アンナ・サワイインサイド・ヘッド2ゴールデングローブ賞怪盗グルーのミニオン超変身浅野忠信真田広之
トップ10に2作品のみ… なぜ洋画がヒットしにくい?

コンテンツビジネスジャーナリストの長谷川朋子と映画評論家の前田有一がゲストに登場。2024年公開映画興行ベスト10リストを紹介し、前田らは全世界的に見るとこれまで作られたアニメーション映画の中で一番のヒット作がインサイド・ヘッド2であり世界興収であると2500億ほど稼ぎ出しているが日本国内だけで見る年間5位に留まっている特殊な状況にあるとなどと伝えた。長谷川らはディズニーも配信し、Netflixの勢いが動画配信では一番あり、洋画を見たいと思わせる大作が減っているかもしれないなどと述べた。1995年の年間配給収入ランキングのリストを紹介し、前田らは当時の映画は主演俳優の顔が思い浮かぶほどの印象的な作品が多く、現代の作品では新スターが生まれにくくなっている傾向にあるなどと述べた。前田は海外コンテンツがヒットする土壌について日本のテレビの歴史と大いに関係があり、1950年にテレビ放送が始まったが放映時間を埋めるために映画を流すことが多かったため1956年に六社協定が結ばれ当時の映画大手6社がテレビへの劇映画の提供を停止し、それを補うために主にアメリカ産の映画やドラマが放送され洋画を楽しむ基盤ができていたが、2000年以降は洋画放送が激減し名作に触れる機会が若い世代には少なくなっているなどと解説した。

キーワード
MASKアポロ13インサイド・ヘッド2ウォルト・ディズニー・カンパニーウォーターワールドキアヌ・チャールズ・リーブススピードダイ・ハード3トム・ハンクスネットフリックスフォレスト・ガンプ/一期一会マディソン郡の橋六社協定大映怪盗グルーのミニオン超変身新東宝日活東宝東映松竹

長谷川らは2006年に日本で公開された興行収入が邦画と洋画で逆転したとして2006年の年間興行収入ランキングのリストを紹介。長谷川はこの時期からドラマの延長線上といったテレビのブームを映画の流れにしていたなどと語った。前田は日本ではマルチメディア展開の一番最後の終点として映画があるが、一方でアメリカではオリジナル映画を最初に世に出し、ヒットした作品のメディア展開をプロジェクトしていっており、若い才能あるクリエイターほど上流に行きたがるものであり、日本では漫画原作を目指す人が多く、アメリカの場合はまずハリウッドを目指しているなどと伝えた。

キーワード
ダ・ヴィンチ・コードナルニア国物語/第1章: ライオンと魔女ハリー・ポッターと炎のゴブレットパイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェストミッション:インポッシブル3

日本が日本人向けに作るコンテンツについて前田は、「地面師たち」などを例に上げ、こうした作品はものすごい制作費をかけており、極悪女王の場合には役者の役作りだけで半年以上の時間をかけハリウッド映画の作風になっており、予算も制作進行も全てが完全にグローバル基準で行われているなどと伝えた。前田は日本ではほとんどが強い原作を持っているのが大きな特徴であり、リスク分散のために日本では製作委員会方式で製作し、そのため安牌を取りがちなために売れている原作の映像化や売れている役者の起用が多い作品になりがちなどと告げた。前田らは日本コンテンツではリスクを避けがちなため角が立つような作品テーマは作られにくく、一方では海外ではそうした作品がキラーコンテンツになっているため日本でも恐れずドンドンやってほしいなどと話した。前田らは「ブラックパンサー」では物語の最後に守ってきた壁を取り払って世界と交流するとヒーローが演説するシーンで終わり、当時はトランプ大統領がメキシコとの間に壁を作ると宣言していた時期であり、凄く分かりやすい形で政治批判していたなどと説明した。

キーワード
サンクチュアリ -聖域-ドナルド・ジョン・トランプブラックパンサー地面師たち極悪女王

前田は「ゴジラ -1.0」が世界的に評価されたが、アメリカでウケるためにそれ相応の金と人を注ぎ込んで制作しており、東宝が現地アメリカでマーケティングやパブリシティー宣伝の会社を作り、現地のスタッフを沢山雇って戦略を組み立て、そうした努力がアカデミー賞受賞や興行的成功に繋がったなどと伝えた。長谷川は「SHOGUN 将軍」も真田広之主演でアメリカのFXテレビ局が作っており、日本のコンテンツも製作スタッフに海外のクリエイターなどを迎えて共同制作し、長期的に資金調達も行って今までやってきたことの延長線で挑戦してほしいなどと告げた。前田は従来の日本は国内だけでビジネスできていたため問題なかったが、自粛生活を経て人々が配信コンテンツで視聴するようになって環境が一変し、日本でも国内向けの配信コンテンツに注力するようになり、期せずして海外でも評価され始めており日本のクリエイターたちにとっては史上稀に見る大チャンスが到来しているなどと解説した。

キーワード
SHOGUN 将軍アカデミー賞ゴジラ-1.0東宝真田広之

© 2009-2025 WireAction, Inc. All Rights Reserved.