- 出演者
- 福澤朗 今田耕司 片渕茜 坪井慶介
SDGsウィーク。今田さんは「鑑定団は捨てられてゴミされてもおかしくないものを鑑定して次の持ち主を探す」などと述べた。
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本日のゲストは元サッカー日本代表・坪井慶介さん。1979年、東京都多摩市生まれ。サッカーを始めたのは小学3年生から。2002年浦和レッドダイヤモンズに入団。1年目からレギュラーに抜擢され、100m11秒0の俊足とするどいよみを生かした守備で大活躍。リーグ戦全30試合にフルタイム出場しイエローカードを1枚ももらうことがなかったため、フェアプレー個人賞と新人王を受賞。日本代表に選出され、2006年ドイツワールドカップに出場。所属クラブでは初のリーグ優勝やアジア制覇など数多くのタイトル獲得に貢献、浦和レッズに黄金時代をもたらした。その後、湘南ベルマーレ、レノファ山口FCと渡り歩き、2019年40歳で現役引退。インスタグラムでは温泉ソムリエの資格をいかして全国各地の名湯の入浴剤を自宅で体験し、その土地に行ったつもりになる妄想温泉旅行を発表。一部のファンに大好評だという。
坪井さんは「2年目の途中までイエローカード0枚、ディフェンスとしてはかなり少ない。今VARってあるんですよ、あれで見るとめちゃくちゃ恥ずかしい」などと述べた。今回のお宝は木戸孝允の書。祖父が昔のものを集めるのが好きでいろんなものを集めた一つだという。桂小五郎時代の隠れ家の書ではないかという。特に意識しているのは播戸竜二さん。評価額は500円。残念ながら印刷だという。乾坤活発という天地自然が活発だといういい言葉だがパルプの紙を使っていて、最後は粉になってしまう。
群馬県前橋市から。犬飼フーズ「海鮮キッチン ぴーす」へ。依頼人は伊藤正さん(50歳)。「海鮮丼」702円、「握り寿司(9貫・赤身入り)」540円などが紹介された。お宝は半年前に社長が突然レジの後ろに飾った絵。その絵は従業員からは不評。社長・犬飼恒夫さんは地元・群馬が誇る有名な画家の作品だという。依頼人の伊藤さんがスタジオに登場。依頼品の「山口薫の水彩画」が披露された。見学に来ていた社長は「100万円で買いました」とコメント。
「孤独者のすまい」と題された絵は画家の自画像とも言われている。山口薫は詩魂の画家と呼ばれた。1907年、群馬県箕輪村生まれ。中学生時代の絵日記からはその才能が天性のものだったことが伺える。17歳で東京美術学校西洋画科に入学。2先生の時には学費免除の特待生に選ばれたほど成績優秀で帝展にも入選。卒業後フランスに留学。マティスやモディリアーニから多大な影響を受け、3年後帰国。仲間たちと新時代洋画展を結成、模索の日々が続いた。28歳で結婚するも短期間で破局、神経衰弱となり半年ほど群馬で静養。それを機に画風は一変。自己の進むべき道を見出した。山口はクマと名付けた甲斐犬を飼っており、クマをモデルにした水彩画をいくつか残している。絶筆「おぼろ月に輪舞する子供達」。享年60。依頼品の水彩画は、青空が広がる海辺に10匹の蝶が飛んでいる。よく見ると右下に”かくて 人 去りぬ”と書かれている。ビーチにはヒトデや脱ぎ捨てられたサンダルも。果たして鑑定やいかに?
「山口薫の水彩画」の値段は、250万円。本物の山口薫の作品「かくてひとさりぬ」であることが間違いなく、1956年に文學界の表紙として描いたものだという。
宮城・登米市は漫画家の石ノ森章太郎の故郷で、ペンネームの由来となった石ノ森地区には今も住んでいた家が残されている。石ノ森章太郎ふるさと記念館には小学館漫画賞を受賞した「ジュン」の直筆原稿や生前の愛用品などが展示されている。登米市の郷土料理は「はっと」で、小麦粉に水を練った生地を指で薄く伸ばしちぎったものを、醤油仕立ての汁で茹で、野菜などと一緒に食べるという。
宮城・登米市でお宝鑑定。石ノ森章太郎の大ファンだという、登米市立東郷小学校の校長の本郷和也さんは、「がんばれ!!ロボコン」超合金2点を持ってきた。説明書などの付属品も付いているという。つけられた値段は、6万円だった。今回、本人評価額より査定額が高かった場合、熊谷盛廣とはっとンかあ登米産仙台牛をプレゼントする。
86歳の及川浩子さんが持ってきたのは、26年前に購入したという「中国の古い花瓶」。生前、満州で領事館警察に務めていた祖父が持ち帰ったものとなる。しかし、東日本大震災でヒビが入り、及川さんが自分で直したという。つけられた金額は3万円だった。
養鶏業を営んでいる郷内麻香さんは、平飼いで育てている鶏が産んだ卵で作ったゆで卵を、原口さんに食べてもらった。そんな郷内さんが持ってきたのは、骨董好きな叔父の自慢の「森寛斎の双幅」。
骨董好きのおじが自慢している「森寛斎の双幅」。もし高値がつけば売ってその半分をくれるというのでとても期待している。箱には「八百万」と書かれているが結果は100万円だった。森寛斎は幕末から明治にかけての絵師で萩の生まれ。書かれているのは赤壁の戦いが行われた場所で、約800年後に戦や自分の境遇を思いながら船を浮かべて書いた。左は月明かりの船、右側には赤壁が描かれている。
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続いては焼き物収集歴10年の相馬さん。お宝は初代徳田八十吉の菓子鉢。5年前、偶然入った骨董店で一目惚れしたそう。40万円と高額だったが思い切って購入した。本人評価額は期待を込めて100万円。結果は110万円。初代徳田八十吉の作品で間違いなかった。1番の強みは色。顔料を熱く盛り付けると窯の中で溶けて熱いガラスになる。その色の顔料を独自研究して開発したのが初代だという。
続いては副市長の丸山さん。お宝は浮世絵の開祖・岩佐又兵衛の掛け軸。140年ほど前、曽祖父が家を訪ねた旅人から何か食べ物を分けて欲しいと頼まれ米を一斗(約15kg)差し上げたお礼でいただいたものだという。以来家宝として受け継いできたがこれほど大きな掛け軸をかける場所もなく押し入れの中に丸めて置いていたという。本人評価額は140万円。結果は2万円。全く又兵衛らしさはないとのこと。これは江戸時代の松くらいに又兵衛の風俗画をもとに書かれたものだろうとのこと。
富山・富山市から。「写真の真美堂」の店主・浦本直人さん。昭和34年、父俊昭さんが開業。企業やイベントの集合写真、証明写真など写真のことならなんでも対応している。1枚プリントしてもらう。B0で1万6830円。お宝は加賀・前田家に仕えた先祖が残したお宝。ご先祖は長町武家屋敷跡に居を構え茶人であったことから茶道具を集めていたという。先祖が残したボロボロのお宝とは?古染付の向付5客。
完結で素朴な絵付け、ところどころ釉薬がはげおちている。中国・明王朝末期の作で古染付という。白い素地に酸化コバルトで絵付けし透明釉をかけて焼成する。元時代に誕生。明時代に景徳鎮に官窯が置かれたことにより飛躍的に発展。白と青の対比が魅了した。17世紀になると農民の反乱がおこり明王朝が衰退し官窯は消滅。民窯は逆に勢いを増し、世界各地に輸出するようになった。明末の天啓年間に日本に送り出されたのが古染付。江戸時代に古渡りの染付と呼ばれた。日用雑器として作られ、青の発色はあまりよくないが何の成約も受けず絵付けはのびのびしている。素地と釉薬の収縮率の違いで表面に小さな剥落が生じることがたびたびあった。茶人たちはこの小さな剥落に侘び寂びの味わいを見出し虫食いと呼んで喜び茶道具として珍重した。自分好みの器を景徳鎮に発注するようになった。10種の変形皿を組み合わせた向付はそのものの形に整形され遊び心に富む。小堀遠州が確立した綺麗さびが流行。それに伴い景徳鎮でも上質な祥瑞が作られるようになり古染付は姿を消した。
「加賀・前田家に仕えた先祖が遺した古染付の向付」の値段は、180万円。本物で、5客揃っていることが評価された。
番組ではお宝鑑定依頼を大募集。宛先は〒106-8007 テレビ東京 「開運なんでも鑑定団係」にて。詳細は「テレビ東京」にて検索。