- 出演者
- 寺門亜衣子 トモ(テツandトモ) テツ(テツandトモ)
オープニング映像。
本日のお悩みは愛媛県から。高市さんは伊予市で40年洋食店を経営してきた。従業員は20人いるが、後継ぎがいないという。
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- 伊予市(愛媛)
全国のNHKが多くの跡継ぎ問題を取材してきた。高市さんは後継ぎについて家族には断られたという。日本企業の99%は中小企業で従来の跡継ぎ候補は親子・従業員・地元の知人や同業者。127万人の経営者が跡継ぎが未定で地域で働く650万人の雇用が失われる。5割が黒字にも関わらず休廃業・解散しているという。
東京都世田谷区では跡継ぎマッチングイベントが開かれた。農園経営・牧場経営・旅館の経営者・お寺の住職など早くも次に会う約束を取り付けた人もいる。
故郷には戻りたいが、仕事がないので帰れないという人に齋藤めぐみさんは「経営者として帰る道はどうですか。起業でもない、転職でもない、第三の選択肢」を提案する。事業譲渡を希望する人を運営するプラットフォームで紹介しているという。高市澄雄氏が望むのは店の味を承継し、常連客を大切にしてくれる後継者だという。
中山仁史氏は北海道・小樽市の山間に位置する朝里川温泉のホテルを受け継いだ。社員7人を抱えるIT企業の経営者でもある。ホテルの前に広がる雄大な自然に着目し、グランピングを発案した。ITビジネスの経験を活かし、海外の宿泊サイトに登録したり、SNSでの発信にも力を入れる。前の経営者、眞田百合子さんは重要な相談相手になってくれ、銀行関係者など豊富な人脈も持っていた。
中山仁史は事業承継したホテルについて、ホームページを制作したのが最初の関わり合いで、アウトドアブームということもあってグランピング施設を提案した。すると、前の経営者から「あなた、やったらいいんじゃない」と逆オファーされたという。齋藤めぐみさんは事業承継について、「初期投資、リスクを抑えた第二創業ができる」と話す。前の経営者とは今もやり取りを重ねていて、中山氏は「腹を割って話せる人間関係を作れました」などと明かした。事業承継について考えている高市澄雄氏は人気メニューの味を守ってくれれば、新メニューを考案して貰っても構わないといい、店名に関しては現状の方が馴染客が利用してくれると考えていた。齋藤さんは事業承継の上では自治体、金融機関などを間に入れて協議を進めるべきと提言した。
鹿児島・大崎町では2009年から22年に、240件の事業所が休廃業・解散した。町は地域一体となった事業承継プランを発案。全体をまとめるのが自治体、助言をする商工会議所、資金支援する地元金融機関、跡継ぎ候補とのマッチングを担う会社が参加した。番組では50年続いた鯉料理屋を取材。豪雨災害、コロナ禍が重なり、店主も高齢とあって廃業が決まった。施設情報などをサイトに掲載したところ、20代の跡継ぎ希望者が店へやってきた。観賞用の錦鯉を店の跡地で養殖し、輸出するというアイデアを秘めていた。全国27人の応募者から会社員の男性が選ばれ、メダカや金魚の養殖・販売をする店へ生まれ変わった。
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- 大崎町(鹿児島)情報WAVEかごしま
テツは「メダカはたぶん、儲かる」と話し、大崎町の竹原静史課長補佐も「今、ブームになってます」と語った。自治体としては補助金を出したりし、商工会議所には経営を指導する人材がいる。地元金融機関は融資したり、財務状況をチェックするなどし、事業承継をサポートする。また、「地域おこし後継者制度」をもうけ、後継者を育成している。
齋藤めぐみさんは事業承継について、「事業をそのまま引き継ぐというよりも、引き継いだ事業の土台をもとにご自身のシナジーを入れて、もっと広げていく」などと表現。事業承継を考える高市澄雄氏は「1ミリ1ミリ、一歩一歩前進していきたい」などとコメント。
「1ミリ革命」では過去に放置竹林を特集したが、中畑義巳氏は丸森町と協力し砕いた竹で生ゴミ処理に活用していた。後日、三重・朝日町から相談が寄せられ、中畑氏はアドバイスを送った。