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オープニング映像。
NHK杯・男子シングル。注目は鍵山優真選手と佐藤駿選手。同学年の2人はジュニア時代から競い合ってきた。ショートプログラムで先に登場した佐藤選手は、優勝した10月のグランプリシリーズ中国大会を上回るシーズンベストをマークした。最終滑走で登場した鍵山選手は98.58で首位に立ったものの、スピンがまさかの0点に終わった。1位の鍵山選手と2位の佐藤選手の差は約2点。翌日のフリーでも2人はハイレベルな戦いを演じる。
し烈なオリンピック代表争いを繰り広げる女子。日本からは3選手がエントリーしている。今シーズン限りでの引退を表明した坂本花織は「一番の目標はオリンピックの団体と個人で銀メダル以上とること」と語った。日本勢で最初に登場したのは去年NHK杯3位の青木祐奈。ミスが重なり9位と出遅れる。青木は「気持ち的に落ちているので思いっきり泣いて、明日は吹っ切れるようにジャンプ修正できたらいいなと思います」と話した。坂本と同じく今シーズン限りでの引退を決めている樋口新葉。2大会連続出場を狙っている。右足のケガの影響で本来の力は出せなかった。樋口は「フリーは何も考えずに滑れると思うので、ちゃんと自分の演技をしたいと思います」と話した。最終滑走は坂本。2位に10点近く差をつけトップに立った。大きな要因はジャンプの順番を変更したこと。苦手にしていた3回転ジャンプのコンビネーション。去年はその直前に難易度の高い3回転ルッツを飛んでいた。難しいジャンプが続くことがプレッシャーになっていた。その3回転ルッツを得意のダブルアクセルに変えることで余裕が生まれた。それが演技全体の細やかな動きや表現力にいい影響を及ぼし、高い出来栄え点に繋がっている。坂本は「今年から構成を変えたことで、めちゃくちゃ気持ちに余裕が持てるようになって、実際にハマってきているので間に合って良かった」と話した。女子ショートプログラムは明暗が分かれる結果となった。
アイスダンスの吉田唄菜・森田真沙也ペアや、グランプリシリーズ初出場の垣内珀琉選手らの演技の様子が流れた。
大会2日目。ペアに出場している長岡柚奈選手と森口澄士選手は、9月のオリンピック最終予選で国として2枠目の出場権を獲得した。ペア結成3年目で急成長を見せている。ショートプログラムでは自己ベストを更新する会心の演技で4位。勝負のフリーでは自己ベストを更新し、合計得点で初の200点超え。初の表彰台に向けて他のペアの結果を待つ。そして最終結果は4位で表彰台まではあと一歩届かなかった。2人は「2人でもっと上を目指していきたい」などと話した。
2025NHK杯フィギュアの男子シングル。鍵山優真さんと佐藤駿さんの差はわずか2点。勝負のフリーがはじまる。佐藤さんは逆転を狙う。情熱的なプログラム。繊細で優雅なパートからはじまる。佐藤選手が4回転ルッツを決める。トリプルサルコウも申し分ない。第二パートへ。4回転トウループ、ダブルトウループも処理した。第三パートへ。火の鳥が飛翔する様を描く。4回転トウループは美しい。トリプルアクセル、ダブルアクセルの完成度が高い。トリプルループをきめる。最後はトリプルルッツ。スピン。クライマックスへ。ステップシークエンス。火の鳥が翼を広げたポーズでフィニッシュ。189.04という得点。1位となった。フリーの自己ベストを5点以上更新した。鍵山さんの結果を待つ。優勝のために187.14が必要になった。トゥーランドットがはじまる。プッチーニは楽曲を完成させることなくこの世を去った。未完のフィナーレを表現するプログラムだ。4回転サルコウはすばらしい。4回転トウループで転倒。トリプルルッツはやわらかい着氷。イナバウアーから、トリプルアクセル、シングルオイラー、トリプルサルコウ。出来栄え点の加点につながった。 盛り上がりをイーグルで表現。4回転トウループ、ダブルトウループ。ステップからトリプルループ。難しいコンビネーションジャンプ。最後のジャンプはトリプルアクセル。ステップシークエンスではターンが正確。バランスがとれている。高い評価を得た。フライングコンビネーションスピンで締めくくった。188.66の得点で総合1位。287.24の総合得点となり優勝。わずか1.53の差。ハイレベルな争いだった。佐藤さんは、足りない部分を実感したので、細部を伸ばしていきたい。オリンピックでメダルを獲得することが目標だという。鍵山さんは、大きなミスがあった。修正できれば300点超えもできるという。NHK杯を3連覇できたことはうれしいと感想を述べた。
女子シングル フリーに出場した樋口新葉選手はショートプログラム10位の出遅れから挽回する気持ちで演技を全うした。9位からの巻き返しを図る青木祐奈選手は会心の演技で6位まで順位を上げ、坂本花織選手は最後のNHK杯として代名詞のダブルアクセルなどを表現しきってトリプルフリップトリプルトゥループの2つめのジャンプが若干の回転不足判定を受けたものの総合今季世界最高得点で1位となった。
エンディング映像が流れた。
