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オープニング映像。今日は梅の魅力を各地に発信する役場の職員、通称「うめ課長」を特集する。
今回の舞台は和歌山県みなべ町、南高梅発祥の地で4軒に1軒が梅農家だという。さらに住民の多くは梅に関わる仕事に従事している。町の役場には「うめ課」と呼ばれる部署がある。7代目の課長だという平喜之さんは南高梅の魅力を全国に広めるのが主な仕事だという。ある日は新橋で梅の魅力をPRし、京都の小学校では出前授業を行う。頭の中の9割を梅が占めていると語る平さん、梅農家の末っ子としてみなべ町で生まれ育ったのだという。大学卒業後にみなべ町役場に就職、やがてうめ課に配属になった頃には、健康食品ブームで南高梅の需要も増え続けていた。しかし4年前に課長に就任した頃、梅の消費が伸び悩んだ。町は梅がなければ成り立たなくなるのだと平さんは語った。1月下旬のある日、平さんは若手農家に集まってもらい、ベテラン農家との交流の場を設けた。勉強会のあとは、農家として梅の魅力をどう伝えていくのか、話し合いが持たれた。若い農家はみなべ町の宝だと平さんは語った。この日集まった若手農家の1人、木下慎太郎さんはキャリア3年目。まだまだ理解できない部分も多いのだと語ってくれた。。木下さんの家族は5代続く梅農家、だが梅干しは苦手だという。大学卒業後、就職が上手くいかず家業を継いだという木下さんに対して、お父さんやお祖父さんは今後は自分たちの時より厳しくなるだろうと話した。梅干しが苦手だから、自分と同じように苦手な人に梅を身近に感じてほしいという木下さん、梅を使った新しいものを作ることにもチャレンジしたいという。
2月、梅の花が咲く頃、みなべ町の人々は良い梅の実が穫れると期待した。しかし3月、町全域にひょうが降り注ぎ、育っている最中の梅の実が傷つき、約4億円の被害に及んだという。暖冬の影響もあり、今年の収穫は過去10年で最低になると見込まれる。平さんは各農家を巡る。木下さんの家にも立ち寄る平さん、彼は現在梅の実を使った芳香剤を開発中だと語ってくれた。町役場で行われた会議、平さんは木下さんが開発した芳香剤の反応をイベントで確認することを決めた。木下さんはイベント直前まで試行錯誤を繰り返した。
6月、銀座で行われたイベントで梅のラッピングをしたバスが走り、その中で平さんは傷が入ってても農家の方が作ったものだとアピール。さらに木下さんが作った芳香剤をアピールした。評判は悪くない、さらに様々な意見を持ち帰ることに成功した。6月、南高梅の収穫は最盛期を迎える。木下さんは生まれ育った土地で仕事をしていくことが恩返しだと決意を新たにした様子。さらに他の農家も傷ついた梅の実の活用法を考案した。うめ課ではPRのために今日も話し合う。平さんは今後も続けていくことが大切だと語ってくれた。
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- みなべ町(和歌山)
「Dearにっぽん」の次回予告。